- 融資(ローン)で購入した人気NFT「Bored Ape Yacht Club」数十個が清算の危機に。
- 問題の発生源は、NFTを担保にETHを借りられる、P2P融資サービスのBendDAO。
- ここ数カ月のフロア価格の急落により、約7億1500万相当のBored Apeが清算が近づく。
一時はあのネイマールもTwitterアイコンに、Bored Ape清算の危機
融資(ローン)で購入した人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」数十個が、強制的に売却される危険な状態にあり、さらなる清算を引き起こすと懸念されている。
お洒落な帽子をかぶっていたり、パーティースタイルな服装をしていたり、はたまた目からビームを出していた李といったユニークな見た目のサルたちをモチーフにしたNFT、「Bored Ape」。
一時は現代サッカーのスーパースターである、ネイマール選手もTwitterのアイコンとして使っていたことで話題を呼んだNFTだ。そのBored Apeに危機が迫っている。
dai06
問題が起きているのは、NFTを担保にイーサリアム(ETH)を借りることができるピア・ツー・ピア(P2P)融資サービスのBendDAO。ユーザーは通常、NFTを担保に、NFTのフロア価格(市場での最低購入価格)の30~40%に相当する融資を受けることができる。
だがNFTのフロア価格はこの数カ月で急落しており、BendDAOで融資を組んだ272個のBored Apesのうち45個で、担保のNFTが売却される寸前の「危険水域」に入っている。すなわち、530万ドル(約7億1500万円)相当のBored Apesが清算の危機にさらされている。
人気のあるNFTコレクションであるため、その影響の規模や金額が心配されている。
しかし、BendDAOは『NFTのフロア価格が短期的に変動することはよくあること。ブルーチップNFTに対するコンセンサスは1日でできたものではなく、短期間で崩れることはない』と発表しているとのこと。
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フロア価格がイーサリアム価格の変動に左右される、NFT取引の仕組みも問題を複雑にしている。BendDAOなどの融資サービスはイーサリアム建てになっており、イーサリアムがこの1カ月で1000ドルから2000ドル近くまで上昇しているため、一部のBored Apesは購入時よりも高いドル価格で清算されることになる。
混沌とした状況となっている、BendDAOとBored Ape。NFT市場はやはり仮想通貨市場と切っても切れない関係にあるようだ。
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<参考元>coindeskjapan