- 期待されていたメタバース業界は、ユーザーの獲得に苦慮。
- メタバースのネイティブ仮想通貨の価格は下落傾向に。
- GameFiの仕組みは、ゲーマーに支持されていない可能性がある。
「GameFiは勝つためにお金を出す仕組み」、メタバースとゲーマーの間に壁
メタバースは、ベンチャーキャピタル(VC)や世界の大手ブランドから高い関心を集めているが、ユーザー獲得に苦戦しており、トークン価格にもそうした状況が表れ始めている。
3大メタバースのネイティブ暗号資産──ディセントラランド(MANA)、アクシー・インフィニティ(AXS)、ザ・サンドボックス(SAND)──はいずれも年初から下落し、ビットコインのパフォーマンスを大きく下回っている。
着実に成長してきているに思えたメタバース業界だが、ここにきてユーザー獲得に苦慮している。
その影響はメタバースを代表する仮想通貨価格にあらわれている。
dai06
「第一に、NFTやゲーム内通貨を購入できることは、事実上、ペイ・ツー・ウィン(勝つためにお金を出す)の仕組みを作り出すことになる」とMessariのメイソン・ナイストロム(Mason Nystrom)氏は述べた。
誰もが気楽に楽しめるはずだったゲームが、リアルな金銭を介するの当たり前となるコンテンツになることをゲーマーは危惧しているのかもしれない。
もちろん、それでも投資し続けるヘビーユーザーもいるはずだが、ライトユーザーがついてこないコンテンツが生き残るのは難しい。
dai06
それでも、クオリティの高いゲームはGameFiやメタバースと相性が良いと言う業界関係者も存在する。Red Door DigitalのSee Wan Toong氏は今年初めのインタビューで、暗号資産を使った資金調達モデルは、大手ゲーム会社の資金に依存する現状を解消する方法と述べた。
ヘビーユーザーもライトユーザーも楽しめる、ちょうどいいバランスが求められるだろう。
ゲームのプレイ内容に直接的に影響を及ぼすような、過度に強いアイテムの導入などはよく検討すべきかもしれない。あるいはコレクション要素の拡充だけにしぼって用いるのも手だろう。
dai06
<参考元>coindeskJAPAN