- 29日、証券取引等監視委員会は無登録で仮想通貨への出資を募った、「オレンジプラン」と「ゴールドマイン」の両社の社長に業務禁止を命じるよう東京地裁に申し立てた。
- オレンジプラン社は、2016年から海外の投資ファンドに投資するという「ポートフォリオコイン」なる金融商品を発売し、ゴールドマイン社と東京や大阪などでセミナーも開催。6200人から約41億円を集めた。
- しかし、実際にはファンドへの送金やファンドから運用益を受け取ってもおらず、約26億円が配当に充てられていた。
怪しい投資ファンドにご用心!集められた41億円の行方とは?
無登録で仮想通貨で運用する金融商品への出資を募ったとして、証券取引等監視委員会は29日、金融商品取引法に基づき…
こういった事例、他にもあるのではないだろうか。
仮想通貨における法規制が整い始めたのは最近のことで、そのスレスレをいく仮想通貨への投資を謳った怪しいプロジェクトはかなりある。
もっとも、今回の件は”仮想通貨”という言葉を誘い文句に使っただけで、よくある手口といっても良い。
今や投資における仮想通貨というワードは、大きな力を持っている。だからこそ投資ファンドの実態には注意が必要だ。
dai06
両社で東京や大阪などでセミナーを開催して、全国の約6200人から約41億円を集めていた。最大で7000万円出資した投資家もおり、顧客の一部は紹介料を受け取って新規の顧客を勧誘していたという。
6200人で41億円…!これだけの規模になったのは文中にある通り”ネズミ講”のような形をとっていたからだろう。そのせいで誘い文句にも様々な尾ひれがついたことも想像できる。
当たり前のことだが「絶対に儲かる」系の誘い文句には疑ってかかるべきだ。
dai06
資金をファンドに送金したり、ファンドから運用益を受け取ったりした形跡はなく、集めた資金のうち約26億円が配当に充てられていたという。だが、今年2月に配当が停止し、国民生活センターなどに相談が寄せられていた。
配当が止まったら「なんで?」と出資者は思って当然。調査が入るのも自然な流れだ。
41億円のうち26億円が配当に充てられていたというが、残りの15億円はどこにいったのだろうか?両社がただただ私腹を肥やしていたのだろうか?
業務禁止命令は調査のスタート地点でしかなく、今後は41億円の行方を明らかにしていくことが求められる。
dai06
ソース元https://mainichi.jp/articles/20180530/k00/00m/040/066000c