仮想通貨女子が悪いかのようなニュースタイトルに疑問
NEWSポストセブンが下記のような報道をしました。
自称「仮想通貨女子」に450万円騙し取られた46歳男性の嘆息
出典:livedoorNews「自称「仮想通貨女子」に450万円騙し取られた46歳男性の嘆息」
とある男性が、仮想通貨投資セミナーに同席した女性と親しくなり、「一緒に投資をしよう」と誘われたというもの。
男性はその女性が魅力的だったこともあり、株式投資で儲けたお金を彼女に預けてしまったそうです。
その後預けてあったお金の動向を聞いても「信用できる取引所に預けてある」と言うばかりで、次第に連絡もつかなくなってしまったそうです。
そんな中、突然彼女からこんな連絡がきました。
「Coincheckに全額あずけていた。お金が返せない」
それは1月26日に発生したCoincheck騒動で、お金が返せなくなってしまったという内容でした。
この時彼は初めて自分が騙されたとわかったそうです。
「仮想通貨女子」への熱い風評被害…。
このニュースを見て、皆さんはどう思ったでしょうか?
僕は記事を全て読み切ったあと、こう感じました。
仮想通貨女子 関係ないじゃん!
仮想通貨に関する関心が集まっている中、たくさんの人が興味を持っているニュースを報道したい気持ちはわかります。
しかし、このニュースの本質は「女性が他人のお金を盗んだ」という部分であり、「仮想通貨女子」はむしろ風評被害者です。
タイトルに「仮想通貨女子」を入れて、「社会>仮想通貨」カテゴリーで報道する意味がわかりません。
海外では「ブロックチェーン」や「仮想通貨」などを企業名に入れるだけで株価が上昇するケースも多数報告されています。
それだけ仮想通貨というものが金融や投資の分野でブームになっていることは事実です。
しかし、こういった報道はイノベーション促進を害する可能性も多いに秘めています。
仮想通貨は上手く技術が進化していけば、世界規模の大きなイノベーションになるポテンシャルを持った分野です。
本当にやめていただきたい。
最近は仮想通貨規制がよく話題になりますが、そんな話題性ばかりを優先するこういった報道こそ、規制が必要だとさえ思います。
つまり、仮想通貨女子は悪くない。