この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 高頻度トレーディングを手がける米シタデル・セキュリティ-ズが、元社員2人を提訴
- 2人は新企業設立のため、在勤中にデータへのアクセスと資金集めを行っていたという。
- 訴えられた2人はマーケットメーク(値付け)で起業し、急成長を続けている。
巨額の出資に年内50人体制、順調なシタデル元社員提訴される
高頻度トレーディングを手掛ける米シタデル・セキュリティーズは暗号資産(仮想通貨)のマーケットメーク(値付け)で起業するため退社した元従業員2人を提訴した。
提訴されたレオナルド・ランチア氏とアレックス・カシモ氏は、高頻度取引会社、ポルトフィーノ・テクノロジーズを起業。
シタデルはこの2人が在勤中にシタデルのデータにアクセスし、起業の準備を進めていたとしている。
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ポルトフィーノは訴えの内容を否定し、法廷で闘うと表明。同社の広報担当者は電子メールで「訴訟はポルトフィーノの合法的事業を妨げようとするシタデルの新たな試みだ。根拠なく競争を阻害するもので、企業による弱い者いじめの典型だ」と反論した。
ポルトフィーノは昨年の9月には約68億8000万円の出資を受けたと発表。年内には50人体制になるとしており、順調な成長を遂げている。
そんななかでの訴訟ということで、ポルトフィーノの両氏はシタデルを強く批判している。
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ランチア氏はシタデルで欧州のデリバティブ(金融派生商品)システマティックマーケットメーク責任者を務め、カシモ氏は欧州の事業管理チームに所属していた。
ポルトフィーノは仮想通貨市場で機関投資家と富裕層個人に流動性を提供。集中型と分散型の交換業者および店頭取引でマーケットメークを行う。
シタデルは金銭的損害額の特定と、場合によっては賠償を求めている。
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<参考元>bloomberg