- 子どもが仮想通貨の概念・取引方法を学ぶためのおもちゃとして、デジタルウォレットの「ピグズピー」が登場。
- 子どもはおもちゃで遊ぶ感覚で、「ウォロ(Wollo)」という仮想通貨を取引できる。手数料は1送金あたり0.01ドル(約1.1円)で、実際の市場さながらのリアルな仕組みを構築。
- 開発者は英起業家のフィリップ・ヤコブ氏。日本には2018年4月に来日済みで、日本でのサービス開始は2019年春頃を予定。
「子どもでも仮想通貨がやりたい!」、新感覚の知育玩具が登場
ピグズビーは、子どもがお小遣いを貯め、使うことを体験できるアプリと、実際に手で触れられるデバイス(デジタルウォレット)が一体になっている。
これまで「紙のお金や実際に動かせるレジ」などのおもちゃはあった。
しかし、ここにきて仮想通貨取引を学ぶためのおもちゃ(サービス)が登場。しかも実際に取引が行えるというのは驚きだ。
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大人は、日々のお小遣いやご褒美を仮想通貨で子どもに送金。子どもは仮想通貨を貯めるだけでなく、アプリやデジタルウォレットとリンクした専用カードを使用することで、円やドルに交換して買い物ができるようになる。
「親子間のお小遣いのやり取りはピグズピーで!」という時代も近いのかもしれない。単なる知育玩具にとどまらない、未知の可能性を秘めている。
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サービスに使用するのは、ウォロ(Wоllо)と呼ばれる新しい仮想通貨。実際の仮想通貨交換所に上場され、取引される。すでに、取扱量で世界最大規模といわれる交換業者BITFINEXで取引されることが内定した。
サービス開始に向けた動きも順調だ。もっとも、本当に仮想通貨を取引することもあり、ウォロ(Wollo)が子どもにとって安全かつ平等に機能する仕組みの調整は必要だろう。「昨日もらったお小遣い(Wollo)が、今日になったら半額になっていた」といった事態が起こるのは、あまりにも可哀想だ…。
現代教育では、”お金の動き”を学ばせることが尊ばれ始めている。ピグズピーはそうした状況下で、知育玩具として重要な価値を持つだろう。遊んでもらう対象も、小さな子どもにとどめる必要はない。誰もが仮想通貨を学ぶべき段階に差し掛かっているといえる。
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ソース元https://dot.asahi.com/aera/2018070500026.html