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「E-CurrencyCoin(イーカレンシーコイン)」ナカモトサトシ思想を受け継いだ仮想通貨?

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

「E-Currency Coin(イーカレンシーコイン)」はブロックチェーンや仮想通貨の研究を行っているCryptoUnited(クリプトユニテッド)が開発した仮想通貨です。
プラットフォームでは通貨としての利用の他に、ファイルの保管やメール・メッセージの送受信もおこなうことができます。

「E-Currency Coin(イーカレンシーコイン)」の概要

 

通貨名/通貨単位E-Currency Coin/ECC
公開日2015年3月30日
発行数22,441,879,505 ECC
公式サイトhttps://www.cryptounited.io/
ホワイトペーパーhttps://www.ecc.network/downloads/documents/ecc-whitepaper.pdf

(現在、見れなくなっているようです)

購入可能取引所CoinExchange

「E-Currency Coin(イーカレンシーコイン)」は、従来の支払い方法の代替ソリューションとして開発された仮想通貨です。
「E-Currency Coin」のプラットフォームでは、ブロックチェーン技術を使って安全なファイル保管やメールの送受信などを行うことができます。
大手Bitcoinなどと同じく、新しい支払い方法の提案・提供を目的に開発された経緯を持ちます。
Bitcoinや他の仮想通貨プロジェクトに参加していたメンバーが集まって開発しており、Bitcoinの創始者であるナカモトサトシの思想を純粋に受け継いだ仮想通貨と言われています。

プラットフォームとして見る「E-Currency Coin(イーカレンシーコイン)」

ファイルを保管するストレージとしての利用が可能

「E-Currency Coin」のプラットフォームは、DropboxやGoogleドライブのようなファイルストレージとして利用する事ができます。
従来のオンラインストレージは運営会社のサーバーにファイルを保存するのが主流で、運営側のセキュリティ能力を超えるハッカーに狙われた場合の保証は何もありませんでした。
そのために運営会社も高いコストを支払ってセキュリティ技術を向上し、ユーザーも大容量のストレージを利用したい場合は高い料金を支払う必要があります。

「E-Currency Coin」の場合、ファイルは即座に暗号化されて分散し、ブロックチェーン上に保管されます。
悪意のあるユーザーがそのファイルにハッキングをかけようとしても、この暗号を解読するには数百年の時間が必要と言われています。
もし万が一、暗号が解読されたとしてもファイル自体は分散して保存されているため、ハッカーは全てを閲覧する事はできず、破損しても即座に復旧されます。

メール・メッセージの送受信ができる

「E-Currency Coin」のプラットフォーム上では、ブロックチェーンを使ったメールやメッセージの送受信が可能です。
これに関しては現状まだ未実装で、詳細はわかっていません。

マルチチェーンシステム

「E-Currency Coin」のプラットフォームでは、マルチチェーンシステムと言うサービスを提供しています。
マルチチェーンとは、メインであるブロックチェーン上に別のチェーンを記載することでサービス自体が今後も拡張していくことを担保してくれるというものです。
拡張性を保証するということは、今後利用者が増えたとしても安定してシステムが動作することを示しており、ユーザーは安心してサービスを利用することができます。

Adress Name Service(ANS)

仮想通貨で支払いを行う場合、長文で構成されるウォレットアドレスが必要になります。
しかし「E-Currency Coin」の場合は、「Adress Name Service(ANS)」という自身のアカウントに自由にユーザー名を設定できる機能が備わっています。
「E-Currency Coin」ユーザーはANSを利用することで、支払いの際に長文のウォレットアドレスを打ち込まなくても高い匿名性を維持したままで決済を行うことが可能です。

「E-Currency Coin(イーカレンシーコイン)」の将来性

ANS機能やマルチチェーンシステムなど、ユーザーが支払い方法として利用しやすい工夫がなされている「E-Currency Coin」。
プラットフォームとしても魅力的なコインではあるのですが、投資先としては少々悩ましい部分はあります。

一つは、プラットフォームの開発が滞っているという点。
今後実装される予定のメール・メッセージ機能は、2018年6月現在まだ実装されていません。
約2年近く音沙汰なし…という状態は、投資家としてはやはり不安になってしまいます。

もう一つは、ライバルが非常に多いという点。
「E-Currency Coin」の誕生した経緯は、新しい支払い方法の提案と提供です。
同じ目的を持った仮想通貨は非常に多く、BitcoinやEthereum、NEOなどと比べるとシェア的にも優位な立場ではありません。
ブロックチェーン技術を使ったファイルストレージサービスというのも、「Sia(シア)」「Storj(ストレージ)」「Maidsafe(メイドセーフ)」など、似たプラットフォームが複数存在します。

今後、これらのプラットフォームに対して開発者がどのように差別化を図っていくのか、また現在滞っている開発の動向などで大きく評価がわかれそうな仮想通貨だと感じました。