この記事は、dai06さんから寄稿頂きました。
このニュースのPOINT!!
- 米国の仮想通貨企業らは、スイスの銀行で口座を開設しようとしている。
- 背景には米銀の破綻や規制強化があり、この流れを警戒していると思われる。
- スイスの銀行で働くディレクターも、米国からのトラフィックが増えていると述べた。
仮想通貨企業はスイスへ？Webサイトへのアクセスや問い合わせ増加
米国の暗号資産（仮想通貨）企業は、同業界関連の取引が多かった米銀の業務停止を受けて米金融機関の利用が難しくなる中、スイスの銀行に口座を開設しようとしている。
米銀の破綻としては、史上3番目の規模といわれるシグネチャーバンクの破綻。とどまることを知らない規制強化の流れなど、同国の仮想通貨企業らは今後の経営方針の再考を余儀なくされている。
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ＵＢＳの暗号資産・為替アナリスト、イバン・カチコフスキー氏は「米規制当局は銀行に対し、暗号資産企業と取引する潜在的リスクについて複数の警告を発した。はっきりと禁止はしていないが、不適切とみられることを明確にした」と述べた。
向かい風が吹いている仮想通貨企業。
後顧の憂いなく経営を続けるには、やはりその国の当局がどういったスタンスをとってくるかが重要だ。規制緩和ではなく強化ということになれば、税制の面でもユーザーへの宣伝の面でもマイナスにはたらく可能性がある。
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スイスのＳＥＢＡバンクでマネジング・ディレクターを務めるイブ・ロンシャン氏は、米国から同社ウェブサイトへのトラフィックが増えており、スイスのほかシンガポールや香港などのオフィスも企業からの問い合わせ増加を報告していると述べた。
アラブ・バンク（スイス）も、シルバーゲートを巡る懸念を背景にここ数週間で暗号資産関連のファンドやベンチャーキャピタル（ＶＣ）を中心に口座開設の依頼が増えたという。
スイスに白羽の矢が立っているが、規制の面から米国拠点の企業を顧客とするのは難しいこともあるという。
スイスに振られてしまった場合、彼はどこへゆくのだろうか…。
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＜参考元＞REUTERS
