- 米司法省が300件以上の口座から、数百万ドル相当の仮想通貨を押収したと発表。
- アルカイダやイスラム国などの仮想通貨による資金調達をねらいうち。
- 取り締まりには、米内国歳入庁(IRS)の新しい仮想通貨追跡機能が利用された。
すべては大惨事防ぐため、テロ組織らの仮想通貨を追跡
米司法省は8月13日、これまでに300件以上の口座から数百万ドル相当の仮想通貨(暗号資産)を押収したと発表した。
発表では、具体的な金額は示されなかったものの、今回の取り締まりは、テロリストによる仮想通貨を利用した資金集めに狙いを定めた中で最大規模のものであったことが明らかとなった。
取り締まりには国土安全保障省、FBI、米内国歳入庁(IRS)など、多数の政府機関が関与したという。
医療用マスクなどの販売を材料に、詐欺サイトで資金集めをしているサイトやFacebookページなどが閉鎖されたという。
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IRSの犯罪捜査部門の責任者であるドン・フォート氏は、テロ関連の資金の特定にはIRSの新しい仮想通貨追跡機能が利用されたとして、次のように述べた。
「IRS-CIは、テロ組織が使用した資金の出所まで追跡してそれらのテロ組織のコミュニケーションと資金ネットワークを解体する能力を持ち、世界中に大惨事がもたらされることを直接防ぐことができる」
IRSがこうした追跡機能を求めていたのは、2020年7月頃とわずか1カ月前だったとのこと。この時には、モネロやジーキャッシュやダッシュなどの匿名性の高い通貨を追跡対象としていた。
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アルカサム旅団は2019年のはじめから、ソーシャルメディアを通じてビットコインの寄付を求める投稿を行っていた。
IRSやFBIは、アルカサム旅団のアカウントとの間で資金のやり取りをした150の仮想通貨アカウントをすべて追跡し、それを押収したという。これと関連して、司法省はマネーロンダリングを行ったとして2人のトルコ人を刑事告発している。
追跡は一定の効果を発揮している模様で、今後も世界中のテロ組織らを対象に続行していくものと思われる。
すべては『世界中に大惨事がもたらされることを直接防ぐ』ため…。アメリカは仮想通貨による資金調達の分野でも、世界をリードすることになるのだろうか。
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ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/us-doj-seizes-millions-in-crypto-funds-from-al-qaeda-and-isis-networks