- ドイツの自動車部品メーカーが、駐車場の情報共有を求めるプラットフォームを立ち上げた。
- 車が検知した駐車場の空き情報をシェアすることで、ドライバーに仮想通貨を付与する予定。
- 情報共有の新たな可能性を模索するべく、ドライバーにも明確な利益を用意する。
「駐車場空いてる?」、情報共有すれば仮想通貨が手に入る試み
ドイツの自動車部品メーカーの「コンチネンタル」が、ブロックチェーンを活用した駐車場の情報共有プラットフォームを立ち上げた。
「運転しながら稼ごう(Earn As You Ride)」がコンセプトのこの試み。
アプリは車が検知した駐車場の空き情報をリアルタイムで送信し、業者がその情報を活用するのだという。
dai06
駐車場データの共有自体は真新しいものではないが、運転者が報酬を得られる仕組みは注目に値する。近年は新車の多くが、センサーやモバイル通信機能を装備しており、渋滞情報や駐車場情報が企業のサーバに蓄積されている。しかし、これらの情報はドライバーには十分に開示されておらず、情報共有の対価も与えられていない。
情報共有に安全性が担保されているのだとしても、何のうまみがない企画に不信感を抱くドライバーも少なくないだろう。そのせいで新たな事業が生まれることや利便性の向上が妨げられるのは残念である。
この企画はそうした現状を打破するものになるかもしれない。
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しかし、GDPRのような新たな規制の導入で、企業らが情報利用の透明性を維持し、データ収集にあたっては同意を得ることが必須になりつつある。ジャガーランドローバーも同様な試みをアイルランドにおいてテスト中で、IOTAのプラットフォームを利用して、仮想通貨で報酬を与えようとしている。
人々の生活に欠かすことのできない車。その利用から取得できる情報は駐車場の空き情報以外にもありそうだ。
日本でも企業にとってもユーザーにとっても、うまみのある企画が増えることに期待したい。
dai06
ソース元https://forbesjapan.com/articles/detail/29474?internal=top_firstview_07