- 仮想通貨ニュースサイトの「The Block」は、FTXの兄弟会社から資金提供を受けていたと判明。
- 同メディアのCEOであるマイク・マカフリー氏は辞任し、ボビー・モラン氏が引き継ぐ。
- モラン氏はマカフリー氏の独断専行であり、FTXらを特別扱いした報道はしていないと説明した。
誰も知らなかった融資、新CEOや編集長が元CEO批判
仮想通貨ニュースサイト「The Block」がFTXの兄弟会社であるアラメダ・リサーチを通じて資金提供を受けていたことが発覚した。これを受け、The Blockの最高経営責任者(CEO)だったマイク・マカフリー氏が辞任し、新たにボビー・モラン氏がCEOを引き継ぐことになった。
報道によれば金額は総額4300万ドルもの融資があったというが、これを社内で知る者は元CEOのマカフリー氏以外にいなかったという。
新CEOのモラン氏は「深刻な判断力の欠如」「The Blockの評判や信頼、業界をリードする透明性を損なう」などと批判。その結果、辞任を求めるに至ったという。
dai06
The Blockの編集チームからも今回のニュースについて衝撃の声があがっている。
「今日の午後に会社に報告されたこのニュースには、まったくもってがっかりしています」と、The Blockの編集長であるフランク・チャパーロ氏は述べている。「私が受けた衝撃を構成するのは、マイクの行動、貪欲さ、情報開示の欠如に対する、完全な嫌悪と裏切りという感情だ。彼は文字通りのクズだ。彼は、私たち一人一人に秘密にしていたのだ」。
情報発信の最前線である編集チームからも、元CEOに対して厳しい声が上がっている。
dai06
The Block リサーチ担当副社長 ラリー・サーマック氏
「マイクは、私やリサーチ部門の誰かに、FTXやSBFを特定の姿勢で報道するように依頼したことはない。私たちは自分の仕事をするために完全な裁量権を持っていた」と話している。
資金提供があったことについては認めたThe Blockだが、FTXらを特別扱いしたことはないと、メディアの公平性を強調した。
ただ、あまりにも巨額の資金提供なだけに、勘ぐる人は少なくないかもしれない。
dai06
<参考元>cointelegraph