- 北朝鮮はミサイルの発射・開発費用の3分の1を仮想通貨ハッキングで賄っているという。
- 2021年に同国が奪取した仮想通貨派、約4億ドル(約532億円)といわれる。
- 各国は制裁と対策の強化を検討、米政府は報奨金を2倍の1000万ドルへ引き上げた。
情報提供で1000万ドル、仮想通貨奪う北朝鮮に対抗策続々
数年間にわたり深刻な経済難を強いられている北朝鮮がミサイルプログラムの開発および発射費用の3分の1ほどを仮想通貨ハッキングで充当しているという分析が出てきた。
北朝鮮が今年に入って打ち上げた弾道・巡行ミサイル33発にかかった費用は、最大8000億ウォン(約818億円)かかったという。
1発の金額も相当なものであり、これを複数回打ち上げるのは経済難の同国にとって簡単なことではない。
dai06
実際、ブロックチェーン分析機関の米チェーンアナリシスによると、北朝鮮が昨年奪取した仮想通貨は約4億ドル(約532億円)に達する。今年も北朝鮮の仕業ではないかと推定される仮想通貨ハッキング犯罪が相次いでいる。今年3月、北朝鮮偵察総局に関連したハッキング組織と疑われているハッキング集団「Lazarus(ラザルス)」がブロックチェーン・ビデオゲーム「アクシー・インフィニティ」で歴代最大規模の6億2000万ドルをハッキングした事例が代表的だ。
過去10年間発生した金銭流出を伴うサイバー攻撃は、彼らラザルスによって行われたとみる声も。その被害は甚大で、世界中特に米政府の目を引いていることは言うまでもない。
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ジョー・バイデン政府は北朝鮮の仮想通貨ハッキング犯罪に対抗して独自の制裁を強化している。アクシー・インフィニティに対する仮想通貨ハッキング直後、米国はLazarusに関連したイドリウム財布(口座)を独自制裁名簿に追加した。28日には北朝鮮のハッキング組織関連の情報提供報奨金を500万ドルから1000万ドルへ2倍に引き上げた。
ラザルスの黒幕ははっきりしないが、相当な技術を持った人物・組織がいることは間違いないだろう。
世界は連携を強化し対策にあたっていく。
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<参考元>中央日報