- 米資産家イーロン・マスク氏が、Twitterを440億ドル(約5兆6400億円)で買収決定。
- 買収資金のうち、210億ドル部分をどうカバーするかは謎に包まれている。
- マスク氏はテスラ株のほか、仮想通貨などの資産も持っている。
謎に包まれるマスク氏資産、仮想通貨売却も選択肢?
米資産家イーロン・マスク氏は米ツイッターを440億ドル(約5兆6400億円)で買収することで同社と合意した。ツイッター取締役会がレバレッジド・バイアウト(LBO)を活用した買収に同意するかどうかという差し迫った問題は解消された。
イーロン・マスク氏のTwitter買収騒動がついに終結しそうだ。その買収金額は、世界トップクラスのSNSに相応しい巨額のものとなる。
が、世界を代表する富豪のマスク氏にとっては、無理難題な数字ではなさそうだ。
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だが、マスク氏側にはまだ謎が残る。買収費用の内、210億ドルのエクイティ部分をどうカバーするかという問題だ。
マスク氏(50)はツイッターが保証した銀行融資で130億ドルと、自身の保有するテスラ株の一部を担保とした融資で125億ドルを確保したと説明したが、残りの資金の調達方法に関する詳細は明かしていない。
ブルームバーグ・ビリオネアの見立てによれば、マスク氏の資産は2570億円とされているが、彼自身が持っているのは現金約30億ドルといくらかの流動資産しかないという。
報道によれば、ジャック・ドーシー氏ら大株主がともに株を持ち続ける可能性もあるそうだ。
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マスク氏の現金保有額の推定は、上場株に関連した届け出や報道に基づいているが、同氏の私的ファイナンスに関する情報の多くは制限されている。
同氏は昨年7月に暗号資産(仮想通貨)のビットコインとイーサ、ドージコインの保有を明らかにした。保有額や保有期間は不明だが、ビットコインは2020年3月以来約720%、イーサは2600%、それぞれ上昇し、S&P500種株価指数(90%高)をはるかに上回る急騰を演じている。
詳細は不明だが、マスク氏はかねてより仮想通貨へ強い関心を寄せていることで知られる。
Twitterの買収のために、こうした私たちには見えていない資産を動かす可能性もあるのかもしれない。
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<参考元>Bloomberg