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「Gnosis(ノーシス)」は2017年に発表された分散型予測市場プラットフォームです。
ICO時に10分で資金調達が完了したことで投資家からも注目を浴びました。
「Gnosis(ノーシス)」の概要
通貨名/通貨単位 | Gnosis/GNO |
公開日 | 2017年 |
発行数 | 1,000万GNO |
ホワイトペーパー | https://gnosis.pm/resources/default/pdf/gnosis-whitepaper-DEC2017.pdf |
公式サイト | https://gnosis.pm |
公式ツイッター | ー |
購入可能取引所 | Kraken,Bittrex,Liqui,Poloniex,Upbit,BX Thailand |
「Gnosis(ノーシス)」はイ―サリアムのブロックチェーン上に構築された分散型予測市場のプラットフォームです。
分散型予測市場とは、ブロックチェーン技術の登場で生まれた新しい市場の形であり、現在非常に注目度の高い投資分野でもあります。
「Gnosis」はギャンブルに特化した分散予測市場であり、ユーザーは好きなギャンブルを提案することが可能になっています。
複雑な処理は全てブロックチェーン上で自動化されており、非常に簡単にプラットフォームを利用することができます。
そもそも分散型予測市場って?
分散型予測市場とは、近い未来に起こりうることを複数の人が予測して、それが正しかったどうかを検証しデータベース化する市場です。
正しい結果を予想した人には報酬が支払われ、プラットフォームによっては正解率の高い人に投資することができる場所もあります。
「Gnosis」の場合は、ユーザーが自分で予測対象を提案することができます。
TOTOや競馬などのギャンブルと違う点は、胴元(運営元や賭け金を仕切る者)を必要としなくても安全な賭けができるという点です。
賭けの情報や契約は全てブロックチェーンに書きこまれているため不正が起こらず、仲介者や胴元に高額な手数料を支払う必要もありません。
「Gnosis(ノーシス)」の特徴
独自トークン「GNO」と「WIZ」
「Gnosis」には役割と特徴の異なる二つのトークンがあります。
GNO
GNOは仮想通貨取引所などで他の通貨と交換される通貨で、発行上限が限られている仮想通貨です。
もう一つのトークン「WIZ」を作るための燃料となり、ユーザーが指定した期間に応じてWIZを生成します。
指定した期間を過ぎると売買や譲渡などを行うことが可能になります。
WIZ
WIZは「Gnosis」のプラットフォーム上で使われる仮想通貨です。
レートが常に1ドルに固定されているペッグ通貨で、プラットフォーム上の手数料支払い・市場作成などは全てWIZで行われます。
プラットフォームの外側で使われるGNOと、内側で使われるWIZをわけることで取引処理を迅速に行うことができます。
3層からなる「Gnosis」プラットフォーム
「Gnosis」のプラットフォームはイ―サリアムのブロックチェーン上に構築された3つの層で成り立っています。
第一層「Gnosis Core(グノーシスコア)」
最も深い第一層「Gnosis Core(グノーシスコア)」はイベント用のトークン発行やマーケットメーカー、オラクルを運営します。
また各々の管理インターフェースを提供しているのもこの層です。
第二層「Gnosis Service(グノーシスサービス)」
第二層の「Gnosis Service(グノーシスサービス)」は、「Gnosis Core」上にサービスを追加しています。
現段階ではステートチャンネル、市場メカニズムなどを提供しています。
第三層「Gnosis Application(グノーシスアプリケーション)」
第三層「Gnosis Application」はその名の通り、顧客向けアプリケーションを提供しています。
この3つ層で実際の賭けや追加料金などを管理する事で、安定したサービスの提供を目指しています。
「Gnosis(ノーシス)」まとめ
今回は分散型予測市場に特化したプラットフォーム「Gnosis」を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
ブロックチェーン技術が発展した事で、こういった予測市場には将来性を感じますね。
懸念材料としては、やはり人気の分野だけあってライバルがどんどん増えている点でしょうか。
「Auger(オーガ―)」などの強い競合相手もおり、今後どのように独自性を出していくのかが決め手になりそうです。