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「Decred (ディクレッド)」PoWとPoSを組み合わせたハイブリット承認システムを持つ仮想通貨!

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。
「Decred (ディクレッド)」は、PoWとPoSを組み合わせた先進的な仮想通貨です。
プロジェクトはオープンソースなので、コードを読む事が出来る人であれば開発状況を常にチェックすることができ、透明性も非常に高い仮想通貨と言えます。

「Decred (ディクレッド)」の概要

通貨名/通貨単位Decred/DCR
公開日2016年2月8日
最大供給量21,000,000DCR
ホワイトペーパーhttps://decred.org/research/buterin2014.pdf
公式サイトhttps://www.decred.org/
公式ツイッターhttps://twitter.com/decredproject
取扱取引所Bittrex,Cryptopia,Poloniex,Upbit

「Decred (ディクレッド)」は、コンセンサスアルゴリズムとして「Proof of Work(PoW)」と「Proof of Stake(PoS)」の二つを組み合わせたハイブリットな仮想通貨です。
これにより「Decred 」の取引は、より間違いのないブロックの承認が可能となっています。
「Decred 」の運営方針は、ユーザーがPoSを利用したチケット投票によって決められています。この投票は、自分の賛同する運営方針を支持できるだけでなく、一部の支配的な運営や偏った方向性を排除することが可能です。
また、「アトミックスワップ」という異なるブロックチェーン同士で通貨の交換が行えるシステムを採用しており、現在は「Bitcoin(ビットコイン)」「Litecoin(ライトコイン)」「Vertcoin(ヴァートコイン)」などと交換が可能になっています。

「Proof of Work(PoW)」と「Proof of Stake(PoS)」

「Decred 」は、コンセンサスアルゴリズムである「Proof of Work(PoW)」と「Proof of Stake(PoS)」を採用し、実質2種類のブロック承認が可能になっています。
2つを利用することで、ブロックチェーンにかかる負荷を軽減し、より正確な承認処理が可能になっています。

Proof of Work(PoW/プルーフオブワーク)とは?

Proof of Work(PoW)は、ユーザーがブロックチェーンの承認作業の一部を承認する事でより正確な承認処理を行うことができるというシステムです。
巨大なデータを送りつけることでシステムに負荷をかけるDoS攻撃や、スパムなどを抑止することができる手段の一つとして多くのブロックチェーンが採用しています。
PoWでは、暗号の計算を行ったユーザーがブロック承認の権限を持ち、実行しています。

Proof of Stake(PoS/プルーフオブステーク)とは?

前述したPoWは、システムとしては非常で優秀であるものの、たくさんの高性能コンピューターを何台も稼働させる必要があり、多くの電力が無駄になるという問題がありました。
Proof of Stake(PoS)はそんなPoWの問題点を改善した新しいコンセンサスアルゴリズムです。
PoSは「Coin Age(コインエイジ)」という通貨の保有概念を持っており、必要な計算を減らすことで電力の無駄な消費を抑えることができます。
またPoSはコイン保有量に応じてランダムにブロック承認を行う人を選出しているため、報酬のためにたくさん計算したいユーザーが争うことはなく、それに必要なプロセスのエネルギーも必要ありません。

「Decred (ディクレッド)」の特徴

運営方針はユーザーが投票で決める

「Decred 」の運営方針は、通貨保有者による投票で全て決定されています。PoSを利用してチケット売買を行い、そのチケットが投票権となります。
ユーザーは自分の考えに最も近い内容の方向性に投票する事ができ、なおかつ偏った方向性に向かわないようにすることができます。

アトミックスワップ

「Decred 」は、異なるブロックチェーン上で動く仮想通貨同士を交換できる「アトミックスワップ」という方法をとっています。
アトミックスワップはスマートコントラクトによって実行され、仮想通貨取引所を必要とせず直接の通貨交換を行えます。

仮想通貨取引所で交換を行う際、個人情報の管理は運営者に任せることになり、その管理能力もまた運営者に依存します。
アトミックスワップによって直接通貨を交換すれば、自分の資産を自分で管理する事が可能になり、安全性も高まります。

「Decred (ディクレッド)」まとめ

今回はPoWとPoSを組み合わせたハイブリット承認システムを持つ仮想通貨「Decred 」を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
プロジェクトとしてオープンな部分は非常に好感が持てますし、通貨としての価格も比較的安定しています。

問題点としてはブロック生成速度が1回/5分と、決済手段として見た場合やや遅いということでしょうか。
ライト二ングネットワークの実装も視野にいれて開発が進められているということなので、今後の動向が気になる仮想通貨です。