この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 米テキサス州で猛暑を記録するなか、計画停電の可能性が浮上。
- 仮想通貨マイニング業者など、大口需要家の節電でこれを回避。
- テキサス電力信頼度協議会は、今後のマイニング需要増加を示唆。
仮想通貨マイニングが電力圧迫、安定供給に暗雲か
米テキサス州で電力網を運営するテキサス電力信頼度協議会(ERCOT)は11日、各地で記録的な猛暑となる中、計画停電を実施する可能性もあるとして、住民に今年2度目となる節電を呼びかけた。
日本でもそうだが、夏場は電力消費が一気に増える時期だ。そのせいでやむを得ず計画停電を強いられることもある。
dai06
その後、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)業者を含む大口需要家の節電などが奏功し、計画停電は回避した。
近年は、仮想通貨マイニングによる莫大な電力消費が大きな問題となっている。夏場にこの問題が絡めば、事態はさらに深刻だ。
ただ、今回の場合に限っては計画停電の回避に成功したという。
dai06
ERCOTは、送電網に接続している仮想通貨採掘施設は約10カ所あり、今後4年でさらに増加が見込まれるとした。
米国立気象局(NWS)によると、州内の気温は10日に過去最高を更新。ヒューストンのブッシュ・インターコンチネンタル空港では華氏105度(摂氏40.6度)に達し、1909年に記録した華氏101度を上回った。
今回は回避できただけで、今後同じように計画停電を実行せずに済むとは限らない。
停電を実行するか、仮想通貨マイニング業者らに何らかの制限を課す可能性もあるだろう。
dai06
<参考元>REUTERS