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Ripple CEO「中国市場に参入するなら中国人民銀行と組む」

この記事は、湯本さんから寄稿頂きました。

仮想通貨による取引や資金調達などを全面的に禁止している中国が、取締りをより一層強化しているという報道が流れました。
そんな中、米RippleのCEOブラッド・ガ―リングハウス氏が、中国市場に参入することについて語っていました。

米Ripple CEO「中国市場に参入するなら中国人民銀行と組む」

1月26日、米中のブロックチェーン関連企業が集まった基調討論会「ブロックチェーン・コネクト」の中で、米RippleのCEOブラッド・ガ―リングハウス氏が下記のように述べました。

現在中国にオフィスは構えていないが当然(中国市場参入を)検討したことがある。シリコンバレーの多くの企業がいかに中国市場に参入するか考えている。リップルが中国市場に参入する時は中国本土のビジネスパートナーと組むだろう。総じて考えるとこれがベストの方法だと思われるからだ。中国が他の国と同様クロスボーダー決済を解決する必要に迫られているのは疑いようもない。

現在、規制強化と政府の取締が進められる中国が、将来的に仮想通貨による決済に頼る可能性があるとガ―リングハウス氏は考えているのでしょうか。
中国はマイニングコストが安いことや、潜在的な需要が高いこともあり、仮想通貨事業に最も適した国だと言われることも多いです。
仮に中国が仮想通貨事業への禁止政策を廃止すれば、業界にとって大きなプラス要素ではあります。

具体的な提携先も視野に入れている

ガ―リングハウス氏は顧客となる銀行の名を出して、提携に意欲的ともとれる発言をされています。

リップルがユニークなのは、各国の政府及び現地の銀行を迂回するのではなく、一緒に組むようにしていることだ。最初こういったやり方は特異だと思われていたが、今では多くの人がこの戦略のほうが良いと認識しているようだ。ブロックチェーン技術が発展したとしても政府が消えて無くなることはないからだ。だから中国のような海外市場を検討する時、私は中国人民銀行と組むべきだと思っている。リップルは正規の取引機関としかパートナーシップを組まない。例えば(英中銀である)イングランド銀行やサウジアラビア通貨機構なども我々の顧客だ。

ガ―リングハウス氏は日本の三菱東京UFJ銀行の名前なども出して、将来的な提携する可能性を示唆しました
かなり具体的に提携先を検討しているようにも思えますし、今後の動向に注目したいですよね。

Rippleは銀行で使われる事を望んでいる

Rippleは他の仮想通貨に比べて、非常に早い速度で取引を処理することができます。
そのため銀行の決済で使われることが期待されており、つい先日もスペインの大手銀行サンタンデ―ルが、Rippleを使ったモバイル決算アプリをリリースすることになりました。

中国の規制強化がより一層強化される中、ガ―リングハウス氏の発言は中国投資家だけでなく、仮想通貨業界に身を置く全ての人に希望を与えるようなものだと思います。
今後業界が成熟するにつれて、今後中国の規制がどのように動いていくのか気になるところですね。