- 米リップルはドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)にオフィスを開設。
- リップルは北アフリカや中東の顧客基盤を持っており、開設は自然な選択だったとのこと。
- DIFCはブロックチェーン企業らに対して、最低年間は法人所得や利益への税金を免除するといわれている。
ブロックチェーン企業の天国?リップルがドバイ選んだ理由
米リップル社は、ドバイ臨海部の金融特区であるドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)にリージョナルオフィスを開設した。DIFCが7日に発表した。
このDIFCには、日本の三井住友銀行、野村證券、東京海上日動、三井物産らも支社・支店・事務所を置いているとされている。
MENA(北アフリカや中東地域)のための金融センターで、税制面で多くの優遇がある。
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リップル マネージングディレクター ナヴィン・グプタ氏
「リップル社はすでにMENA(中東・北アフリカ)地域に重要な顧客基盤を有しており、我々の顧客と同一の地域で活動することは自然な選択だ。」
リップルはまだまだ成長が期待されるMENAの顧客との関係を重視しているほか、規制面で独立した動きをとるDIFCの強みを重視したものと思われる。
莫大な金額が動く仮想通貨企業にとって、無税などの措置をとるDIFCは、まさに”天国”といったところだろうか。
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リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウスCEOと共同創業者であるクリス・ラーセン氏は最近、米国の規制の不透明さから、サンフランシスコにある本社移転に言及している。既報のように、新たなオフィスの候補地としては日本やシンガポールが挙げられている。
各国の当局は仮想通貨・ブロックチェーンの影響力の大きさを注視しており、今後も規制措置の増加・指導強化の方針をとる可能性がある。それが企業にとってもユーザーにとっても公平でわかりやすいものであれば良いが、そうでなければ自由に動ける国へ移転を考えることになる。
今回のリップルのドバイオフィス開設も、本社移転の布石のひとつかもしれない。
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ソース元https://jp.cointelegraph.com/news/ripple-announces-dubai-offices-following-volatile-q3-for-xrp