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「BitShares(ビットシェアーズ)」はビジネスで利用される分散型金融プラットフォームです。
マイニングの承認を行うコンセンサスアルゴリズムにはDelegated Proof of Stake(DPoS)を採用しており、特定のマイナーに独占権が渡らないようになっています。
通貨名/通貨単位 | BitShares/BTS |
公開日 | 2017年11月 |
最大発行数 | 3,600,570,502 BTS |
ホワイトペーパー | – |
公式サイト | https://bitshares.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/BitSharesOrg |
公式テレグラム | – |
購入可能取引所 | BigONE,Binance,BitShares Asset Exchange |
「BitShares(ビットシェアーズ)」はビジネスで利用されることを目的とした、分散型金融プラットフォームです。
分散型取引所(DEX)の運営、米ドルと価格が固定されたペッグ通貨の発行、マイニングが中央集権化しないコンセンスアルゴリズムDPoSの採用などビジネスに利用しやすい機能を兼ね備えています。
その目的はブロックチェーン技術によって持たされる金融ソリューションによって、ビジネスをよりスマートにすること。
分散型の自律協力プロセスを介して、様々な企業に有益なエコシステムの構築を目指します。
今回はそんな「BitShares」について詳しくご紹介していきたいと思います。
分散型金融プラットフォーム
「BitShares」は分散型取引所(DEX)とマイニング、価格が固定されたペッグ通貨の発行によって分散型の金融ソリューションを提供するプロジェクトです。
主体が存在せず、特定のプロトコルが予め定めたルール上でビジネスを行うDistributed Autonomous Company(自律分散型組織/DAC)という組織形態をとっており、取引所などを含めたあらゆる分散型組織を支援することが主な目的になっています。
では実際に「BitShares」が提供するDEX、マイニング、ペッグ通貨の三点から、分散型金融プラットフォームについてご紹介していきます。
分散型取引所Openledger(オープンレッジャー)
分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーン技術を使って運営される非中央集権的な取引所です。
仲介者を介さずに利用者同士で直接通貨のやり取りを行う事ができるのが特徴で、次世代の取引所とも言われています。
「BitShares」のブロックチェーン上にはOpenledger(オープンレッジャー)という分散型取引所が運営されています。
開発はデンマークの取引所Crypto Coins Enterprise Denmark(CCEDX)との共同チームです。
独自トークンBTSの専用ウォレットも兼ねる取引所Openledgerは、2018年度に「世界で最も影響力のあるフィンテックブランド」31位を獲得した大型取引所。
現在は下記のような金融商品を扱っています。
・仮想通貨
・法定通貨
・株式
・債券
・投資信託
・その他価値のあるデータなど
Openledgerでは「分散型スマート取引(Smart Trading Decentralzed)」をコンセプトに、これらの金融商品をスピーディに取引を行う事が出来ます。
DEXにはBTSと、後述する専用ペッグ通貨が用いられ、利用者のあらゆる支払いをサポートします。
ペッグ通貨(スマートコイン)とBTS
ペッグ通貨とは、特定の通貨と価値が連動(ペッグ)されたデジタルトークンのことです。
「安定した仮想通貨」という意味でステーブルコインなどと呼ばれたりしますが、「BitShares」では取引を円滑に進めるスマートコインと呼称しています。
Openledgerの発行するスマートコインは取引する媒体によってペッグする対象が異なります。
例えばbitBTCの場合は現在のBTC価格と、bitGoldであれば現在の金(ゴールド)価格をトラッキングしてリンクさせています。
もちろんUSD(米ドル)やJPY(日本円)などの法定通貨に対応したスマートコインもあります。
スマートコインは価値の上昇に期待値はすくないものの、利用者の資産を安定した価格で維持することに長けています。
そのため利用者は一時的にスマートコインと資産を交換し、取引したいタイミングで目的の金融商品と円滑に交換することができます。
DPoSマイニング
「BitShares」プロジェクトの主要人物と言えるアメリカのプログラマー・ダニエル・ラリマー氏は、ビットコインのマイニングで使われるコンセンサスアルゴリズムProof of Work(PoW)に対して非効率であると主張していました。
Delegated Proof of Stake(DPoS)はラリマ―氏がPoWの弱点を克服するべく開発されたProof of Stake(PoS)をさらに発展させたコンセンサスアルゴリズムです。
DPoSの特徴は、BTSホルダーの投票によって選出された承認者(Witness)がブロックのコンセンサス(承認)をとります。
ブロック承認を行ったWitnessには報酬としてBTSが支払われる健全な仕組みです。
PoW、PoSとりも効率的で安全なブロック生成ができ、現在では「BitShares」以外のプロジェクトに採用される事も多いです。
今回はビジネス利用を目的とした分散型金融プラットフォーム「BitShares」をご紹介しました。
似たコンセプトのプロジェクトは多いですが、「BitShares」は知名度という点でも高く、非常に期待が持てるプロジェクトです。
今後どのように発展していくのか非常に楽しみですね。