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「Cosmos(コスモス)」事業者が独自のブロックチェーン構築を行えるプラットフォーム!

この記事は、湯本からの投稿です。

「Cosmos(コスモス)」は様々な事業者が独自のブロックチェーンを開発できるプラットフォームです。
使いやすくチェーン間の相互接続を容易に行えることが特徴で、2019年にメインネットをローンチしました。

「Cosmos(コスモス)」の概要

通貨名/通貨単位Cosmos/ATOM
公開日2017年4月6日
最大発行数237,928,231 ATOM
ホワイトペーパーhttps://cosmos.network/resources/whitepaper
公式サイトhttps://cosmos.network/
公式ツイッターhttps://twitter.com/cosmos
公式テレグラム
購入可能取引所Binance、Huobi、OKEx、Bibox、Hotbit、Gate.io

「Cosmos(コスモス)」は事業者や開発者が、簡単に独自ブロックチェーンを構築できるフレームワークを提供するプラットフォームです。

構築したブロックチェーンは相互運用性を持ち拡張可能で、構築した時点からブロックチェーンによるエコシステムの中に組み込まれます。

プラットフォーム内で作られたブロックチェーンは相互運用性の他に、スケーラブル、ハイユーザビリティという特徴を持ち、簡単に既存のシステムなどに導入が可能です。

2019年3月にメインネットにローンチしてから、翌月には大手仮想通貨取引所Binanceのブロックチェーンをローンチしたり、投資家からの注目度も高かった「Cosmos」。

今回はその特徴を詳しくご紹介していきたいと思います。

「Cosmos(コスモス)」の特徴

相互運用可能なブロックチェーン構築

従来のブロックチェーンはそれぞれが独自で稼働し、相互運用性や拡張性が低いものばかりでした。
「Cosmos」ではそういった問題点を解決するため、Inter-Blockchain Communication protocol(IBC)と呼ばれるプロトコルを介して実現しようとしています。

これはTendermint(テンダ―ミント)というブロックチェーンのネットワーク層とコンセンサス層を単一の汎用エンジンにパッケージ化する仕組みを用いて、コンセンサス(承認)の取得処理を即座に行い、異なるブロックチェーンがトークンやデータ転送を簡単にやり取りできる環境を整えます。

IBCは相互関係を持つブロックチェーンを結合し、各トランザクションデータを追跡する事も出来ます。

転送されたデータは受け取り手側でロックされ、そのデータ転送の証明はこれまでデータを繋いできた複数のブロックチェーン同士がリレー形式で行いコンセンサスを取得していくことで安全性を担保しています。

独自トークンATOM

「Cosmos」の独自トークンATOMは、「Cosmos」が最初に構築したブロックチェーンエコシステム基盤である「Cosmos Hub」で利用されるトークンです。

主に下記3つの役割を持ち、Cosmos Hubのセキュリティとガバナンスに貢献します。

Cosmos Hubのエネルギートークン

ATOMはCosmos Hubになんらかのスパムが持ち込まれた場合、それを検証したり入り口でブロックする際のエネルギー(ガス)トークンとして利用されます。
これによってセキュリティ性能を維持していると言っていい重要な役割です。

ステーキング

ブロックの承認を行うバリデータと呼ばれる人達がその作業ができない場合に、テレゲーターと呼ばれるノードにその作業を委託する事が出来ます

ステーキングとは、通貨ホルダー(主にテレゲーター)がバリデータへ投票する際の仕組みです。

Cosmos Hubの投票権

ステーキング等で利用される投票権は、コインホルダーのみに与えられます。

投票に関しては報酬制度にも関わるので、簡単に下記に後述します。

投票による報酬制度

上記で説明したとおり、Cosmos Hubではブロック承認を行うバリデータノードが、その作業が出来ない時に委託できるテレゲーターがいます。

テレゲーターは作業をバリデータの代わりに請け負う際に報酬を得ることができますが、他のコインホルダーと共にバリデータを投票により追放する権利を持ち、この際の投票にも報酬が発生します

この報酬システムと投票システムによって、バリデータを常に信頼できるノードに維持することが可能で、またテレゲーターが不足しないようにしています。

これらの仕組みはブロックチェーン構築の際に承認作業を円滑に行う非常に重要な要素でもあります。

「Cosmos(コスモス)」まとめ

今回は利用者が独自ブロックチェーンを構築することができるプラットフォーム「Cosmos」をご紹介してきました。

近年ではブロックチェーンの事業利用する機会も増え、より簡単に導入できるような仕組みも増えてきましたね。

ブロックチェーン技術は今後さらに需要が高まるのは間違いないですし、プロジェクトの今後に注目していきたいと思います。