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「Burst(バースト)」は、イーサリアムで有名なスマートコントラクトという仕組みを初めて導入した仮想通貨です。
仮想通貨「NXT(ネクスト)」をベースに開発された仮想通貨であり、非中央集権的な決済ネットワークの構築を目指しています。
「Burst(バースト)」の概要
通貨名/通貨単位 | Burst/BURST |
公開日 | 2014年6月12日 |
最大発行数 | 2,158,812,800 BURST |
ホワイトペーパー | https://eprint.iacr.org/2015/528.pdf |
公式サイト | https://www.burst-coin.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/tenxwallet |
公式テレグラム | https://t.me/burstcoin |
購入可能取引所 | Bittrex,C-CEX,Coinroom,Livecoin,Poloniex,UPbit |
「Burst(バースト)」はスマートコントラクトを最初に導入した仮想通貨であり、仮想通貨の様々な問題を解決するために開始されたプロジェクトです。
2014年に公開された比較的古い通貨で、近年の仮想通貨のように多機能性には劣るものの、今でも根強い人気がある仮想通貨です。
「Burst」が解決するのは、仮想通貨マイニングにおけるエネルギー消費の問題と、マイニングが中央集権的になってしまうという問題です。
これらは多くの仮想通貨が抱える問題なのですが、「Burst」はとても早い段階でこの問題点の対策を行ってきました。
今回はそんな「Burst」についてご紹介していきたいと思います。
「Burst(バースト)」の特徴
スマートコントラクトを最初に導入した仮想通貨
イーサリアムで使われていることで有名なスマートコントラクトという仕組み。
これは取引における様々な契約を安全に自動化するというもので、現在ではイーサリアムベースのものをはじめとする様々な仮想通貨で導入されています。
スマートコントラクトを用いれば、単純な内容で複雑に入れ組む契約内容を一括に管理することができ、本来人間が行っていたような契約の履行工程を省略することが出来ます。
これは結果的にシステム全体の処理を軽くすることにも効果的で、複数の取引を分散して管理する仮想通貨という仕組みに非常に相性がよいです。
「Burst」はそんなスマートコントラクトを、イーサリアムよりも早く仮想通貨に導入したプロジェクトです。
ビットコインのマイニングに関する課題
マイニングとは、一つのブロックを精製するための計算処理を行う過程のことを言います。
計算を追えると通貨が発行され、マイニングを行った人物(マイナー)がそれを受け取ることが出来ます。
「Burst」の開発が始まった当時、一番有名な仮想通貨であるビットコインには、そんなマイニングに関するいくつかの問題点が指摘されていました。
それはマイニング利権の中央集権化と、マイニングのためのエネルギー消費に関する問題です。
・マイニングの中央集権化問題
マイニングは、未採掘の通貨が減って行くほど難易度が上がって行きます。
ビットコインの場合はマイニング専用の集積回路(ASIC)が必要となりますが、採掘が進むにつれ個人レベルで購入できる装置では利益を出すことがどんどん難しくなっていきます。
それにより資金力のあるチームにマイニング利権が実質的に集中しまうことが問題視されてきていました。
・マイニングのエネルギー消費効率
ビットコインの場合、非常に大量の電力を消費しなければマイニングによる収益を上げることができません。
徐々にマイニング難易度も上がって行くため、消費されるエネルギーもどんどん増えていきます。
マイニングによるエネルギーの無駄な消費は、仮想通貨の大きな課題です。
ビットコインのマイニング課題を解決するためのプロジェクト
「Burst」では、上記のマイニング問題を解決するためエネルギー消費を抑え、マイナーを分散することで対応しています。
・エネルギー消費を抑えるマイニング
「Burst」では独自のアルゴリズムを用いることで、省電力でマイニングすることを可能にしています。
ビットコインと比べると400分の1にもなり、誰でも参入することが容易です。
・マイナーの分散化
「Burst」ではマイニングが中央集権的にならないよう、マイナーを分散するような仕組みを導入しています。
具体的には一般のコンピューターで使われているハードディスクドライブ(HDD)程度の性能があれば誰でも参加できるマイニング環境を整えることで、参加者を多方から募り、一部のチームにマイニング利権が集中しないようにしています。
「Burst(バースト)」まとめ
今回はビットコインのマイニング問題を解決する仮想通貨「Burst」をご紹介しました。
現在では似たようなプロジェクトは増えてきているものの、「Burst」は2014年というかなり早い段階から問題点に気づき、解決するための仕組みを導入しています。
今後どのように進展していくのか期待したいですね。