「Zipper(ジッパー)」は中国初のデジタル資産管理の目的とした分散型プラットフォームです。
クロスチェーン技術を用いて別々の仮想通貨を仲介業者を介さず取引することが可能になっています。
「Zipper(ジッパー)」の概要
通貨名/通貨単位 | Zipper/ZIP |
公開日 | 2018年5月29日 |
発行数 | 1000億ZIP |
ホワイトペーパー | http://zipper.io/ |
公式サイト | https://zippie.org/ |
公式ツイッター | ー |
購入可能取引所 | OKEx,DigiFinex,IDCM,FCoin |
「Zipper(ジッパー)」は、仮想通貨の自由な交換を目的としたデジタル管理プラットフォームです。
異なるブロックチェーン同士を繋ぎ合わせるクロスチェーンという技術を用いて、取引所などの仲介業者を使わずに別々の仮想通貨を取引することが可能になっています。
2018年1月に発生したコインチェック事件を境に、中央集権的な仮想通貨取引所のあり方について疑問を持つ人が多くなりました。
このように仮想通貨を直接取引できるようにあれば、管理費や人件費などのコストを削減することが可能になり、利用者の手数料なども必要なくなります。
「Zipper」は主に金融業界で利用されることを目的としてしているところから「中国版リップル」とも呼ばれています。
「Zipper(ジッパー)」の特徴
独自ウォレットを利用してよりスムーズな取引を実現
「Zipper」では、一つのアドレスで複数の仮想通貨を管理することができる独自ウォレット「ZipperOne」を開発・提供しています。
このウォレットではスマートコントラクト技術を用いて、クロスチェーン取引をウォレット内ですべて完結させています。
第三者への支払いを行うインターフェースを機能としてもっており、「ZipperOne」を持ってさえいれば他の仮想通貨ウォレットは必要ありません。
また「ZipperOne」では高性能な暗号化技術を採用しており、ウォレットにアクセスするための秘密鍵が常に保護されている状態になっています。
高いセキュリティ性を維持しつつ、利用しやすいウォレットとして機能しているんですね。
マルチタイプブロックチェーン「ZO」
「Zipper」のブロックチェーンには、メインチェーンのほかにサブユニットとして機能する「ZO」というマルチタイプブロックチェーンがあります。
この「ZO」には独立した元帳とコンセンサスアルゴリズムが複数存在し、複数の種類のブロックチェーンを自由に展開することが可能になっています。
公式サイトによると、「ZO」によって展開できるブロックチェーンは下記の3つに分類されています。
パブリックブロックチェーン
ビットコインでも利用されている、最もポピュラーなブロックチェーンです。
誰でも自由に参加することができ、非常に透明性の高いブロックチェーンになっています。
プライベートブロックチェーン
許可された人物しかアクセスすることができないブロックチェーンです。
主に企業の情報管理などで使われることが期待されており、秘匿性の高いブロックチェーンです。
コンソーシアムブロックチェーン
複数の企業で管理されることを前提にしたブロックチェーンです。
パブリックチェーンとプライベートチェーンの間に位置し、利用範囲の広いプライベートチェーンととらえている人もいます。
「ZO」ではこれら複数のブロックチェーンを自由に展開することで、アプリ開発者などが自由にDappを開発することできるようになります。
メインチェーンと「ZO」間のアクセスも自由に切り替えることができ、それぞれのブロックチェーンに書き込まれる際にはスマートコントラクトが用いられています。
「Zipper(ジッパー)」まとめ
独自ウォレットを使い、複数の仮想通貨をクロスチェーンで直接取引が行えるプロジェクト「Zipper」。
中央集権的に仮想通貨取引を行うのではなく、あくまで利用者が安全かつ公平に通貨の交換ができるようになるプロジェクトは非常に興味をそそられますね。
独自ウォレット「ZipperOne」は今後も細かなアップデートを予定しており、今後も進化していくとされています。
業界でも徐々に仮想通貨取引所などの仲介所を使わない取引が注目されてきているので、投資先として見ても将来性のある仮想通貨だと思います。