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さて、第12回目となる調査対象の仮想通貨取引所は『SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』です。
はたして『SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』とは、どんな取引所なのか?
今回も興味深々で調査してきました。
では、さっそくその調査報告をしていきたいと思います!
①SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)のスペック
- ・取引所名称
- SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)
- ・運営会社
- SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社
- ・どこの国の取引所?
- 日本
- ・設立年月日
- 2016年11月
- ・資本金
- 9.8億円
②SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)の概要
いわずと知れた銀行や証券会社、保険など幅広く事業を展開するSBIグループの仮想通貨交換業者になります。
現在、Bitcoin(ビットコイン)を基軸通貨にしている取引所は数多くあるのですが、Ripple(リップル)を基軸通貨としている
めずらしい取引所でもあります。それというのも、SBIホールディングスが2016年にRipple(リップル)と業務提携をしており
「SBI Ripple Asia」を設立しているというのが背景にあるというのは容易に推測できます。
またコインチェックのハッキング事件を受けて NEM(ネム)の取り扱いをしないとSBIホールディングスの北尾吉孝社長が公言していることからも
セキュリティ、安全面に関しては厳しい視線を注いでいるのがわかります。
③SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)の取扱通貨及び通貨単位は?
- Ripple(リップル)、通貨単位=XRP
- Bitcoin(ビットコイン)、通貨単位=BTC
- Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)、通貨単位=BCH
以上、3種類の通貨となっています。
④SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)の良い点ってどんなところ?
その1「 セキュリティ面での安心感。」
コールドウォレット(オフライン管理)とマルチシグ(複数の秘密鍵)の併用はもちろん、
SBIグループでの金融業界で今までに培ったセキュリティ技術及び、「セコム」と業務提携していることなどは
利用者目線からもかなり安心できる材料ではないかと思います。
その2「業界最低水準の手数料。」
入金手数料が無料であり、出金手数料もグループ企業の住信SBIネットネット銀行への出金だとわずか51円(税込)です。
当然、販売所取引手数料も無料となっています。
その3「電話応対してくれるカスタマーセンターがある。」
不明な点の問い合せは「問い合わせフォーム」のみという取引所はよくあるのですが、電話応対してくれるカスタマーセンターがあるのは
安心できますし、返事がすぐに欲しい場合などはありがたいですね。
⑤SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)の悪い点ってどんなところ?
その1「取り扱い通貨が少ない。」
現在はわずか3種類の仮想通貨しか取り扱っていませんので、多くの種類の仮想通貨を取引したいと思っている利用者には
少し物足りないと思います。
その2「仮想通貨を送ったり受け取ったりできない。」
現在のところ仮想通貨のまま送金や受け取りが出来ませんので仮想通貨のまま送金や受け取りを考えている方は
他の取引所を考えるようにした方が無難でしょう。現状での仮想通貨での送金や受け取りはセキュリティ面において懐疑的であると
組織として判断している結果だと思います。
その3「販売所スプレッド(手数料)が高めである。」
現在は約5%のスプレッド(手数料)という声が多いようです。現状では他の取引所と比較しても若干高めの設定となっているようです。
以上、『SBI バーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』の調査報告いかがでしたでしょうか?
金融業界大手のSBIグループの一員ということだけあり、取り扱い通貨を少なくしたり、仮想通貨の送金や受け取りもできない等かなりセキュリティ面に
慎重に取り組んでおり取引所としても業務内容を選別して営業している様子が伺えます。
今後はハッキングなどの危険を回避する仮想通貨業界自体のセキュリティ面が底上げされた際は仮想通貨の送金や受け取りも業務内容に取り込み、
「業界最安値」のスプレッド(手数料)も必ずや成し遂げてくれるであろうと期待させてくれる取引所でした。