この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 破産した仮想通貨取引所FTXは、顧客に対して全額を返済する方針であることを発表。
- しかし基準となるのは破産時点のもので、この時ビットコインは2万500ドルだった。
- また、FTXは当初取引所業務を再開する予定だったが、買い手不在を理由に計画を断念。
FTXの返済基準、BTC110%上昇前の価格に
サム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏が経営していた、破産した暗号資産取引所FTXは、顧客に全額返済する予定だと表明した。裁判所の審理で明らかになった。
破産したFTXは、かねてより事後処理に追われている。
顧客への返済についても準備を進めていることが伝えられていたが、改めて全額を返済する方針であることがわかった。
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しかし、返済を待っている人にとっては残念ながら、顧客資産の全額回収は市場がすでに混乱していたFTXの実際の破産時点を基準としている。この日付はアメリカのジョン・ドーシー(John Dorsey)破産判事が事前に承認したもので、一部の請求者にとっては争点となっている。
現在4万3000ドルあたりを推移しているビットコイン。
破産時点の価格はこれよりも低い約2万500ドルであり、現在は110%上昇したことに。
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FTXの弁護士アンドリュー・ディードリッチ(Andrew Dietderich)氏によると、米破産裁判所で検討されている返済手続きでは、請求者はFTXで資産を保有していて後に失ったことを示す証拠の提出が求められ、再編アドバイザーがこれらを精査することになるという。裁判手続きによると、FTXは買い手不在を理由に取引所を再開する計画を断念し、元顧客に対する補償に焦点を移した。
取引所としての復活は断念したFTX。
今後は債権者への誠意ある対応に注力することになりそうだ。
dai06
<参考元>coindeskjapan