この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 仮想通貨業界向けサービスを手掛ける、米シルバーゲートで取り付け騒ぎが発生。
- 同社は引き出しに対応するべく、資産の投げ売りの実施や人員削減計画を発表。
- 同社の取引先には、FTX破綻に関連しているとされるアラメダ・リサーチが含まれる。
米シルバーゲート資産3カ月で7割減、119億ドルから38億ドルへ
暗号資産(仮想通貨)業界向け金融サービスを手掛ける米シルバーゲート・キャピタルは、暗号資産交換業者FTXが破綻した影響で取り付け騒ぎが起き、約81億ドル(約1兆円)の引き出しに対応するため、資産の投げ売りを余儀なくされた(5日付ウォール・ストリート・ジャーナル)。
仮想通貨関連の事業者に対して、預金口座や決済サービスを積極的な提供で一気に成長したシルバーゲート。
しかし、その基盤は仮想通貨市場へ広がる不安、そして件のFTX破綻などによって揺らいでいる。
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仮想通貨交換業大手FTXトレーディングの経営破綻を機に、同社の取引先でもあったシルバーゲートの経営を不安視する預金者の引き出しが相次いだ。シルバーゲートは暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの複数の部門や渦中のアラメダ・リサーチなどの預金を保有していた。
同社が管理していた仮想通貨関連の会社・投資家らの預金は、9月末時点では119億ドルだった。しかし、それは12月末には38億ドルとなっており、実に7割減と急激に減少した。
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預金引き出しに対応するため、10~12月期に保有証券52億ドル相当を売却して現金を確保した。コスト抑制のため、従業員全体の4割に相当する約200人の人員削減計画も明らかにした(6日付日本経済新聞)。
シルバーゲートの株価は5日に一時前日比49%安まで急落していた。
仮想通貨関連の企業の多くが、プロジェクトの縮小や見直し、人員削減に迫られている。
預金者らの資産の保護もそうだが、そのプロジェクトに関わる人々らの職が守られるかも気になるところだ。
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<参考元>Yahooニュース