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米銀行規制当局大物らフィンテック普及リスクに言及、現状の諸問題に危機感

この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
  1. 米銀行規制当局幹部らが、フィンテック事業やデジタルバンキング普及のリスクを警告。
  2. 銀行とテック企業の判別がつきにくくなることや、顧客保護の問題を指摘。
  3. 銀行免許を持たない企業の問題への危惧に加え、『市場は非常に誇大広告にあふれている』とした。

「フィンテック企業が手を打たなければ次の金融危機に巻き込まれる」

フィンテックサービスやデジタルバンキングの台頭は、金融リスクに拍車をかけ、長期的には危機に陥る可能性があると、米国の大手銀行規制当局である通貨監督庁のマイケル・シュー(Michael Hsu)長官代理が9月7日に警告した。

同氏はニューヨークの会議で、「フィンテックとビッグテックは大きな影響を及ぼしており、私たちの注意をもっと喚起していく価値があると思う」とし「銀行との提携を含め、フィンテック企業の従来の金融部門への侵食が、銀行部門全体にさらなる複雑性と非統合を生み出している」と指摘した。

確かに彼が言うように、フィンテック企業が銀行が担っていたような役割を担うようになった。

相互が複雑に絡み合うだけでなく、その市場の拡大に伴い、取り扱う金銭や情報も膨大になっている。

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以前、元通貨監督官のジーン・ラドウィグ(Gene Ludwig)氏も、フィンテックに対する規制は銀行に対する規制よりはるかに緩いと警告している。現在、ベンチャーキャピタル会社Canapi Venturesのマネージングパートナーであるラドウィッグ氏は、「銀行免許を持たないフィンテック企業が野放しになっている」と語った。そして同氏は「そのようなフィンテック企業は何か手を打たなければ、次の金融危機に巻き込まれる」と予測した。

技術の進歩やそれに伴うサービスの登場に対して、当局の認識や規制が追い付いていないことがリスクを招く原因となっているだろう。

また、市場がぐらつこうとも依然として投資家らの仮想通貨・一般消費者ら市場への関心は高く、今後さらに大きな問題も起こりかねない。官民一体となって対応策を議論する必要があるはずだ。

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シュー氏は、今回の暗号資産業界の混乱は、問題を抱えた相互接続された業界に対する「古典的な競争のすべての特徴を持っている」とし、「市場は非常に誇大広告に溢れている」と注意を促した。

仮想通貨市場拡大のリスクについて規制当局の大物らも十分認識していることは、今回のコメントからよくわかった。

今後、市場の健全な発展に寄与する規制が敷かれることに期待したい。

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<参考元>あたらしい経済