中国の特許情報サービス「incoPat」と知財メディア「IPRデイリー」が、ブロックチェーン関連の特許出願・取得ランキングを発表しました。
1位は中国eコマース大手のAlibabaだったそうです。
Alibaba、ブロックチェーン特許出願・取得ランキング1位
先日Alibabaは、5億人のユーザーを抱える「アリペイ」という決算サービスをグループ内に統合したばかりです。
今後アリペイが上場することになれば、20億人のユーザーが利用するとも言われています。
サービスの核となるのが、ブロックチェーン技術を応用したシステムです。
Alibabaは以前から、AIやブロックチェーンの開発に携わる技術者を広く募集しています。
それだけ多くの新技術の開発を念頭に置いて、特許の申請を行っていたのでしょう。
国別に見ると中国が最も特許を申請・取得している
仮想通貨取引やICOの禁止が発表され、さらに取り締まりを強化しようとしている中国。
未だブロックチェーン技術の需要が高いのか、禁止政策がとられる前に特許を取得したのか、ランクインした企業の半分以上が中国の企業です。
ランキングの詳細は下記を参照してみてください。
COINTELEGRAPH「アリババと中国人民銀行 ブロックチェーン特許出願で世界トップ【ランキング掲載】」
最近では「ブロックチェーン」や「仮想」というキーワードを社名に入れるだけで株価が急騰するなど、ブロックチェーン技術に対する世界的な注目度の高さが伺えますね。
加速する特許申請、業界にとっては弊害も
新しい技術が未成熟な状態でたくさんの特許を取られてしまうと、その技術のイノベーションを阻害してしまうのではないか…という意見もあります。
つまり、しっかり実用化される前に多くの特許が取られてしまう事で、その技術に関与できる人材が限られたり、政府に目をつけられて規制・禁止の対象になってしまう場合もあるんですね。
私個人としては、ブロックチェーンのような素晴らしい技術は「皆で育てていく」ことが大切だと思っています。
各国の規制の流れを見ていると、仮想通貨だけでなくブロックチェーンという技術事態にもなんらかの影響がでてしまう気がしています。