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新潟の過疎化地域「山古志」をメタバースへ、NFTアートに電子住民票も登場

この記事は、dai06さんから寄稿頂きました。
このニュースのPOINT!!
  1. 新潟県にある長岡市山越地域が、過疎化対策にメタバースとNFTを活用。
  2. メタバースで「仮想山古志」を作り、NFTなどを販売する。
  3. プロジェクトは地元住民らが企画、国からの補助金も活用する。

仮想空間の成功を現実世界の課題解決に、過疎化地域が目指す未来

 過疎化の進む新潟県長岡市山古志地域で、デジタル上の関係人口を増やそうと、住民団体が「仮想山古志」プロジェクトに取り組んでいる。特産のニシキゴイをモチーフにしたデジタルアートを販売し、購入者に山古志の「電子住民票」を発行。デジタル空間に開設する仮想山古志で、地域づくりに参加してもらうことを目指す。

過疎化の進む山古志地域。錦鯉の発祥地としても知られているが、大被害を受けた新潟県中越地震以降、人々の転出・高齢化が進んでいる。

dai06

インターネット上に人や資金、情報が継続的に集まる仮想山古志のコミュニティーを作り、資金やアイデアを現実の山古志の課題解決のために生かしていく。事業の財源は国から補助金約1000万円を受ける。

仮想山古志に地域外から参加する人は、ニシキゴイのデジタルアートを購入し、それがコミュニティーへの参加権を証明する電子住民票になる。ニシキゴイアートは複製や改ざんのできないデジタル資産「NFT(非代替性トークン)」として販売される。

仮想空間での成功を現実空間の課題解決に役立てようというこの試み。

メタバース・NFTによる地域活性化を目指す、先駆け的存在となるかもしれない。

dai06

 アート販売サイトの言語は英語。山古志が発祥の地とされるニシキゴイは海外でも人気が高く、広く世界から山古志に関心を持ってもらいたいとの期待もある。第1弾の作品はデジタルアーティストのOkazz(おかず)さんが制作。仮想通貨(暗号資産)で取引され、1点約1万3000円。サイトの運用開始から1カ月半で約350人が購入し「住民」になった。

非常に興味深い取り組みで、山古志の成功を見守るほかの自治体も多いのではないだろうか。プロジェクトを主導する山古志住民会議の竹内春華代表は『プロジェクトは新たな挑戦。山古志に共感し、いつか行ってみたいと思ってもらえる仲間を増やしたい』と意気込む。

もっとも、関係人口を増やすためには、継続的なコンテンツの創出が欠かせないように思うが果たして…。

dai06


<参考元>毎日新聞