- 東北最大級のデータセンター「青い森クラウドベース」は、今年3月に民事再生手続きを開始。
- ソフトウェア会社が物流会社を傘下に置く、持ち株会社「ナオヨシ」が運営を引き継ぐ。
- ナオヨシの担当者は、傘下の会社とのシナジー効果に期待している。
約27億円負債で民事再生中、青い森クラウドベースの引き継ぎ先決まる
森県六ケ所村のむつ小川原開発地区で東北最大規模のデータセンターを運営する「青い森クラウドベース」(弘前市、民事再生手続き中)のスポンサーに、関東地方を中心にソフトウエア会社や物流業者など19社を傘下に置く持ち株会社「ナオヨシ」(東京都、井ノ瀬広和社長)が決まったことが3日、ナオヨシへの取材で分かった。
ナオヨシの完全子会社である「青い森データソリューション」が、青い森クラウドベースの事業・従業員・顧客を引き継ぐという。
この青い森データソリューションは7月22日に設立。3社の間で譲渡契約が結ばれたという。
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ナオヨシの担当者は3日の東奥日報取材に「これだけの最新設備を当社のグループ内に入れることができる意義は大きい。傘下には物流業者やソフトウエア会社があり、シナジー(相乗)効果が見込める」と語った。
東北の気候を活かした省エネ・省電力で稼働してきた青い森クラウドベース。
ナオヨシとしてはクラウドベースが持つデータだけでなく、時代に則したエコな運営スタイルも自社のブランディングに活用したいねらいがあるかもしれない。
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青い森クラウド社は、青森県などのIT系3社が共同出資して2014年5月に設立。
(中略)
だが、有望な顧客と見込んでいた暗号資産(仮想通貨)関連業界が仮想通貨流出事件で縮小。16年1月の稼働以来赤字経営が続き、約27億円の負債を抱えて今年3月に民事再生手続き開始を東京地裁に申し立てた。
大きな期待をかけられて発足した青い森クラウドベースは、黎明期にあった仮想通貨業界のうねりに飲まれる形で民事再生手続きに入ってしまった。
業界が少しずつ成熟してきた今、「今度こそは…」という声も少なくないだろう。
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ソース元https://news.yahoo.co.jp/articles/aa2d2c7d903809ab69fe8c0650c9228f853d61d7