1月26日に発生したCoincheckのXEM大量流出騒動は、未だに多くの注目を集めています。そんな中、”XEM騒動があった当日、実はXEMだけでなく1360億円分のLISKもCoincheckから送金された記録があった”とニュースサイトダイヤモンド・オンラインが報じました。
送り主は、なんとCoincheckのメインウォレットからだったそうです。
XEM流出騒動の裏でCoincheckが1360億円分の送金
ダイヤモンド・オンラインによると、XEMの大量流出事件があった1月26日、Coincheckから段階的に1360億円分のLISKが特定のウォレットアドレスに送られたとしています。
段階的な送金は26日の12時16分に3LSK、35分に1LSK、37分に100LSK、47分に1万LSK、51分に2万LSK、52分に1000万LSK、54分に4180万LISK、翌27日14時39分には3149LSKと、後になるにつれ額も大きくなっていったようです。
ダイヤモンド・オンラインは下記のように報じています。
このアドレスは26日以前には存在しないばかりか、ほぼコインチェックからの送金の受け取りのみにしか使われていない。しかも、コインチェックがツイッターで発表した直後から、仮想通貨の売買や出金が停止されるまでの時間帯に、多額の送金が集中している。
送金先のアドレスは匿名化されており、持ち主を特定することはできないようです。
確かにXEM流出事件の裏でこれほどの額の仮想通貨が不自然に送金されていたら、確かに怪しく見えてきますよね。
1月26日にサイバー攻撃を受けて約580億円分の仮想通貨NEM(ネム)を流出させたコインチェック。騒動の裏で373億円超に相当する不可解な送金が行われていた… – コインチェック騒動のさなかに373億円の資金移動、不正送金疑惑が浮上 https://t.co/0ODFH6IKc1
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) February 2, 2018
誰もこの送金の実態がわからない
これが株であれば、株主はこの送金の実態を問い合わせ、答えを知る権利があります。
しかしLISKは仮想通貨です。法整備が追いついていない現状では、この巨額送金の実態をCoincheckの社員以外は誰も知ることができません。
Coincheckのメインウォレットを開示させる権限は現状ではどこの機関も持っておらず、おそらくCoincheckが発表することもないでしょう。
Twitterでは様々な声が…。
これ何回も読んだけどnex漏洩が判明したため被害拡大を防止するため経営人が退避させたんじゃないの?私はそう思うけど。違うの?whttps://t.co/ANVlRgKg3z
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) February 2, 2018
最悪liskもやられてる可能性の指摘。
社内でアドレス移しただけだと信じたい。“日本円に換算して373億円に相当するのだ。
仮想通貨の取引が記録されているサイトで確認しても、このアドレスは26日以前には存在しない” https://t.co/L4I8c2DWWH
— Junya Hirano 平野淳也 (@junya_1991) February 1, 2018
LISKが動いてるのは既報だったし、メイン口座に移ってるのは逃避って説明じゃなかったかな。
ひょっとして、LISKも盗まれたと言いたいんですかね?(経営陣に https://t.co/vRXzmD8WAm
— 山本一郎(やまもといちろう@告知用) (@kirik) February 1, 2018
次々に出てくる不正疑惑
XEMの大量流出問題から次々に疑惑や不信感を抱くような情報がでてきたCoincheck。
返金の日程も未だ明らかにされておらず、利用者達の不満は膨らむばかりです。
まさかの1000万円w自分もマウントゴックスの件も知ってたし投資家保護がないことも承知でしたがついつい夢を見て冷静な判断ができなかったです。まじお金返してコインチェックさん( ;∀;) / “仮想通貨で大損!1000万をコインチ…” https://t.co/CARKizjeiy
— しんま13@ガチャ損切り (@shinma24) January 30, 2018
コインチェックさん、返せるなら今すぐ返してよっ!
当然、顧客の資産は、分別してますよね~!
その上でかえせるっていったんですよねーー!?— Kazu (@kazu_tabi88) February 2, 2018
コインチェックにお小遣いを入金した男の末路~5日後の出金停止~ https://t.co/yC3oK6gDzr
仮想通貨を始めて5日で2万5千円損したかもしれない男の話です。僕のお金返して!うわーーーーん!
みんなで笑ってくれよな。仮想通貨コワイ・・・
— リチャ@パパ (@papa_ritya) January 30, 2018
https://twitter.com/BdUJQ5mDuajHEdh/status/957628543474614273
返金は可能なのか? 有識者の声は…
Coincheckは非常に儲けている会社です。「返金は現実的に可能である」と言う専門家の方もいますが、今のところ確信となるソースはどこも得ることができていません。
コインチェック社で困っている人たちからメールやDMいっぱいくるんですけど、私に言えることは自分で弁護士を立てるならさっさと内容証明を送って遅延損害金の起算日を確定させることか、無理なら被害弁護団にメールを打つことだと思います。それで返ってくるなら吉ですし。
— 山本一郎(やまもといちろう@告知用) (@kirik) February 1, 2018
こっからは私の推論
1コインチェックは出金を再開すると思う
→段階的に、かつ全額
2売買再開はその後になると思う
3売買再開しても業容を縮小すると思う
→アルトコインを減らすと思う
→BTC中心で立て直しを図ると思う
※ただし金融庁が資産凍結したり債権者が破産申請をした場合この限りでない。— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) February 1, 2018
堀江さんも返金されると思うと。
私もそう思ってずっと書いてきたけど。
ま、わからんけど。https://t.co/H3EjBRS7Aq— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) February 2, 2018
結局、わからない事づくし…。
今回、議題とさせて頂いた「1360億円分のLISKの行方」も、Coincheckが今後どうするかも、正直、分からない事だらけ…。
とりあえず、今は待つしか無い。というのが私の結論です。(すいません。)
ただ、議題になった「1360億円分のLISK」については、不正や資産隠しというような悪事ではなく、ハッカーから資産を守る為に行なった、Coincheckの防衛策だったと、私は考えています。
何故なら、ブロックチェーン上にある取引情報は、誰でも見ることができることをCoincheck社が知らない訳はないし、そんな事したら、めちゃめちゃヤバイことになることは目に見えてるからです。
まぁ、結局のところ、分からずですね・・・。
近日中にCoincheckからの良い発表がある事を祈るばかりです。