- 人気の高まる仮想通貨業界では、ICO市場の賑わいも凄まじい。
- しかし、そうしたICO市場では多額の資金集めの後に行方をくらます詐欺・悪質アフィリも増えている。
- 数あるICOの中でも、プロジェクトとして成功するのは約1.5%で、81%は”詐欺まがい”だという。
「これから10倍になります」、怪しいICOに注意せよ
ICO全盛の今、怪しい案件や商材も跋扈(ばっこ)している。情報商材系詐欺では「〇〇に上場が決まっている」「〇倍確定!」「限定100名様」などのほか、「残り〇時間〇分〇秒」とカウントダウンし、危機感を煽るのも常套手段だ。
仮想通貨とアフィリエイトは相性が良い。
リアルタイムで大きく変動する仮想通貨(商品)は、「時間がない」と人々を扇動しやすく、それでいて匿名性が高い。というより、本当に仮想通貨として成立しないことすらある…。
ちなみに2018年1月~5月間には500件を超えるICOが申請され、資金調達額は130億ドルを突破。約半年で2017年度の市場規模の2倍を超えた。
dai06
とあるマーケッターによると、
「例えば1000万円の資金調達ができたマーケッターには、200万円ほどの報酬が払われていますね。その後のプロジェクトがどうなるかなんて関係なく、“売ったら終わり”という詐欺まがいのマーケッターがいるのも事実」
インターネットを見回すと、様々なマーケッターがいる。彼らはいずれも甘い誘い文句を声高に叫び、あたかも壮大なプロジェクトや信頼のあるバックアップがあるかのように仕立て上げるのが得意だ…。
dai06
ICO専門の顧問会社、米サティス・グループがICO関連企業や仮想通貨情報サイト「コインマーケットキャップ」からの情報を分析したところ、「81%は詐欺まがいのものだった」「6%は資金調達が完了する前に事業を中止した」「5%は資金を調達しても、仮想通貨の取引開始に至らなかった」という結果になった。
ICOには”疑ってかかる”のが正解だろう。
輝かしい功績を持つマーケッターやインフルエンサーが関与していたとしても、まず疑うべきだ。彼らはそれを宣伝しているだけで、責任をとらない。
「これから10倍になる(可能性がある)」と言うだけで、それがその通り高騰するかどうかを決めるのは彼らではなく市場だ。
dai06
ソース元https://hbol.jp/171416