- 米で10月に開かれる音楽祭「OUR Music Festival(OMF)」にて、ブロックチェーン技術を用い、チケットの購入状況を管理・確認できる仕組みづくりを目指す。
- 現在、チケットは転売のほかにも偽造・詐欺・不適切な価格設定など、運営側が意図しない動きを見せている。
- 今回の試みは、音楽祭に出演するDJ「3LAU」こと、ジャステン・ブラウ氏の提案によるもの。同氏は2年以内に日本・スペインでもOMF開催を目指す。
ブロックチェーンで突き付けるチケット転売へのNO
ブロックチェーンが導入されるのは、10月20日に米サンフランシスコのシビックセンター・プラザ(Civic Center Plaza)で開催されるアワー・ミュージックフェスティバル「(OUR Music Festival、OMF)」だ。電子音楽アーティストのゼッド(Zedd)も出演する。
”電子音楽”というとわかりにくいかもしれないが、EDMなどのクラブミュージックが流れる音楽祭だ。
近年急成長を遂げているこの音楽業界は、若い世代を中心に凄まじい人気を誇る。Zedd氏はその筆頭である。
チケットの需要も多いため、転売問題は日常茶飯事であることは容易に想像できる。
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同音楽祭では、モバイルアプリを通じて分散台帳にある全チケットの購入状況を確認することができるため、これまで開催者らが手を焼いてきた転売市場の完全な撲滅にも期待が寄せられている。
ブロックチェーンはなんでも使える。多くの情報を管理しつつも、そのコストもそう大きなものではない。
今回の試みが成功すればチケット転売問題は撲滅に大きく前進するだけでなく、さらなる活用の道も開けてくるだろう。
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ブラウ氏は、チケットの早期購入やイベントへの友人紹介などに対するインセンティブを導入する上でも、ブロックチェーン技術が大いに役立つと考えている。同氏は、航空会社のマイレージサービスを例に挙げながら、インセンティブとして入手可能な仮想通貨を使い、VIP席へのグレードアップや、飲食物の購入に充てられると説明した。
インセンティブもあるなら活用するメリットは大いにありそうだ。
運営側の働きかけのみによる転売撲滅だけでなく、参加者側の意識改革や自発的な行動による撲滅にも期待が集まる。
dai06
ソース元http://www.afpbb.com/articles/-/3179591?cx_part=top_latest#default