- テラの崩壊に代表されるように、最近の仮想通貨は下落傾向にある。
- ただグレイスケールCEOは、今後のビットコイン上昇を期待。
- 「間もなく足元を固めるだろう」と述べ、現況を冷静に分析。
運用資産残高250億ドル、グレイスケールCEOの予測
アメリカで利上げが行われるなか、資産クラスは広く売り圧力を受けており、暗号資産(仮想通貨)も例外ではない。 さらに、ステーブルコインTerraUSD(UST)の崩壊が、最近の暗号資産の下落に拍車をかけている。
相変わらず紆余曲折の仮想通貨市場。コロナ禍によって各国政府が資金を投じ、ここ数年でさらに多くのユーザーを抱えることになった市場だが、今後を不安視する声も一定数ある。
テラの崩壊もそうしたユーザーたちに大きな衝撃を与えた。
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「ビットコインはまもなく足元を固めると考えている」とグレイスケール・インベストメンツのCEO、マイケル・ソンネンシャイン(Michael Sonnenshein)氏は述べた。業界大手の同社の運用資産残高は250億ドル(約3兆2000億円)を超える。
ソンネンシャインCEOはまた、ステーブルコインは依然として暗号資産市場のバックボーンであるにもかかわらず、USTの崩壊を受けて、すべてのステーブルコインはエコシステムに懸念を残していると語った。
不安視する声がある一方で、グレイスケールCEOは楽観視していると言えそうだ。
『「投資家は、ステーブルコインのガバナンスと裏付け資産のような項目に注目しており、ステーブルコインが実際に本来の機能を果たすことを、時間をかけて確認しようとしている」』と現況を冷静に分析している。
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同社の旗艦プロダクトで、ETF(上場投資信託)への転換を目指すグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は、そうした投資家を引き付けたいと考えている。同社は、米証券取引委員会(SEC)が転換を承認することを望んでいるが、SECはまだビットコインETFを承認していない。GBTCは現在、約30%のディスカウントで取引されている。
時間を経るにつれて、仮想通貨は政府の規制との結びつきが強くなってきた。
おそらく今後も、当局の決定が市場に大きな影響を与えることになるだろう。
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<参考元>coindeskJAPAN