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ライトコインとは? ライトコインは、ビットコインのオープンソースを元に作られたアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の先駆けです。元Googleエンジニアのチャ—リ—・リー氏が公開し、ビットコインを大幅に上回る送金速度を誇る仮想通貨となりました。ビットコインが「金」である事に対し、ライトコインは「銀」である事を目指すという方針で、日常利用に特化しているライトコイン。そんなライトコインの2017年を振り返りたいと思います。
ライトコインの2017年を振り返りましょう。
2017年 3月
ニューヨークの仮想通貨取引サイト「Coinbase」がライトコインの取り扱いを開始。
2017年 4月
データ量が増えることで決済の速度が遅れてしまうスケーラビリティ問題に対し「Segwit(セグウィット)」というシステムを導入しました。
19日、国内の大手取引サイト「コインチェック」がライトコインの取引を開始。
2017年 6月
ビットコインから新しい仮想通貨が分裂することでユーザー同士で様々な憶測や論争が飛び交い、仮想通貨全体の価格が荒れます。
そんな中「ビットコイン分裂問題」の争点の一つとされていた「Segwit」の導入が済んでいたライトコインへ注目が集まり、価格が上昇します。
2017年 7月
カナダの企業「LocalCoinATM(ローカルコインエーティーエム)」がライトコインの取り扱いを開始したことで、ATMでも仮想通貨の取引が出来るようになりました。
12日、国内最大のビットコイン取引所「ビットフライヤー」がライトコインの取引を開始しました。
2017年 8月
29日、韓国最大の仮想通貨取引所「Bithumb(ビッサム)」がライトコイン取引のシェア世界一位となりました。
これの影響を受け、中国の大手仮想通貨取引所を中心にライトコインの価格が上昇しました。
2017年 9月
ライトコインの開発者チャ—リ—・リー氏がペイメントチャンネル(決済システムの手数料が取引データのサイズによって高額になっていくという難点を解決できるかもしれないと注目されている新技術)によって、ライトコインの取引が完了し「トランザクションが成功した」とツイート。
これによりユーザーの期待値が高まり、ライトコインの価格が高騰します。
2017年 11月
韓国で仮想通貨取引量第2位の取引所「Coinone」にライトコインが上場。これによりオフラインを含めた取引の流動性の向上に期待が寄せられています。
2017年 12月
25日、チャ—リ—・リー氏が利益相反を理由に、同氏が保有するライトコイン全てを売却したことを発表。
チャ—リ—氏が保有していたライトコインの総額は発表せず、すでに売却は終了しているため市場価格への影響はほとんど見られませんでした。
2018年のライトコインはどうなる?
ライトコインはビットコイン誕生の2年後に生まれた比較的古参のアルトコイン。
送金スピードが速く価格の変動に素早く対応できるため、利便性の高い仮想通貨だと思います。
しかしその反面、採掘(マイニング)難易度が低く利用者よりむしろ採掘者が得をしやすいという特徴があり、通貨として本来の意味合いに若干の疑問が残るという見方もあったりします。
また、採掘難易度が低いということはハッキングしやすいということでもあり、安全面に不安が残る一面も拭えません。
また、何より、開発者であるチャ—リ—・リー氏自身が、ライトコインを全売却するという2017年の衝撃発表は、ライトコインの将来性を不安視する大きな材料となっていると言わざるを得ません。
個人的な見解としては、色々な不安材料を考慮しても まだまだ成長する仮想通貨だと考えていますが、正直、2018年のライトコインの動向によって、その後が大きく分かれそうな気がします。