- 北朝鮮が制裁を逃れるための仮想通貨・ブロックチェーンにかかわる技術を提供したとして、アメリカ人技術者バージル・グリフィス氏が逮捕された。
- 同じカンファレンスに参加していたイタリア人技術者、ファビオ・ピエトロサンティ氏によれば、当局の対応は大袈裟だという。
- 制裁について語られたこともなく、むしろ政治の話はタブー視されていたという。
「当局の対応は大げさ、政治の話もタブー」と同席者
2019年4月に北朝鮮の仮想通貨カンファレンスに参加したイタリア人男性は、友人でイーサリアム開発者のバージル・グリフィス(Virgil Griffith)容疑者を起訴したアメリカ政府の対応は度が過ぎていると述べた。
ピエトロサンティ氏は、グリフィス氏のことを10年近く前から知っているという。最初の出会いは匿名ウェブブラウザを開発するコミュニティだったという。
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ファビオ・ピエトロサンティ(Fabio Pietrosanti)氏は、平壌ブロックチェーン&仮想通貨カンファレンス(Pyongyang Blockchain and Cryptocurrency Conference)で起こったことを、法執行機関は大げさに理解していると述べる。
ピエトロサンティ氏はグリフィス氏が参加したカンファレンスにも同席。このカンファレンスは北朝鮮が海外からやってきた少人数のグループに対して、滞在した1週間のうち2日間の日程で行われたという。
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ピエトロサンティ氏は、グリフィス容疑者のプレゼンについてあまり覚えていないと語った。同氏はカンファレンスを「退屈な2日間」と表現した。扱われた情報は「グーグル(Google)で検索できるような基礎レベルの知識」だったと同氏は述べた。
ピエトロサンティ氏が語るように本当に対した情報が共有されていないのだとすれば、当局の対応は大袈裟なのかもしれない。ただ、閉鎖的な北朝鮮で行われたイベントなだけに、全貌を真に明らかにすることは難しい。今後のグリフィス氏のコメントも気になるところだ。
2020年にも同様のカンファレンスが開催されるということで、当局はその動向を一層注視するだろう。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/29824/