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「TrueUSD(トゥルーユーエスディー)」は米ドルと価格が連動した仮想通貨です。
発行は同じ仕組みのステーブルコインを発行するTether(テザー)社が行っています。
「TrueUSD(トゥルーユーエスディー)」の概要
通貨名/通貨単位 | TrueUSD/TUSD |
公開日 | 2018年3月7日 |
発行数 | ー |
ホワイトペーパー | ー |
公式サイト | https://www.trusttoken.com/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/TrustToken |
購入可能取引所 | Binance,Bit-Z,BitForex,Bitfinex,BitMart,Bitrue,Cashierest,Bittrex,Coinall,Coinsuper,COSS,CredoEx,DigiFinex,FCoin, |
「TrueUSD(トゥルーユーエスディー)」は、常に米ドルと同じ価格となるように設定されたステーブルコインです。
発行は同じ特徴を持つ仮想通貨USDTを発行しているプロジェクト「Tether(テザー)」が行っています。
少し前にとある疑惑で話題になっていた「Tether」のプロジェクトということもあり、一体どんな通貨なのか気になっている方も多いでしょう。
今回はその疑惑も含めて、「TrueUSD」がどんな仮想通貨なのかをご紹介していきたいと思います。
「Tether(テザー)」の疑惑って?
「TrueUSD」を発行している「Tether」は過去に、プロジェクトが発行している仮想通貨USDTの裏付け資金に関する疑惑を向けられていました。
これは2017年2月、大手メディアブルームバーグが「過去一年間の内、USDTの担保資金が市場に流通するUSDTトークンと同額になっている月が4つある」と報じたことがキッカケで注目されました。しかし、この数値の算出は専門機関の調査ではなく、ブルームバーグ独自の調査でということもあり、表向きはそれほど大事には至りませんでした。
しかし、その際に実は米国司法省が「Tether」の調査に乗り出していたことがわかり、再度話題になりました。
・Tether社が裏付け資金の公開をする。しかし正式な監査団体ではなく、ワシントンの弁護士事務所Feeh Sporkin & Sullivan LLPによる第三者調査のみ。
・2018年11月、ブルームバーグが「米国司法省がTether社と、親会社である取引所Bitfinexの内部調査を開始した」と報じる。
実はこれ以前にも、米国の規制当局がTether社とBitfinexの2社に召喚状を送っていたことを発表。
その後は特に進展はなく、捜査内容も明かされていません。依然疑惑が晴れないまま関連企業は事業を行っている段階です。
投資家の中でも意見が真っ二つで、現状では「証拠が出てこない限り違法ではない」という状態が続いています。
「TrueUSD(トゥルーユーエスディー)」の特徴
複数の銀行により管理される安全な通貨
「TrueUSD」は米ドルと価格が固定されたステーブルコインとして機能します。
そのため、その真価は取引通貨の退避や基軸通貨として利用されることにあります。
疑惑が向けられているUSDTの場合、Tether社がUSDTと同額の米ドルを保有することで価格を操作している可能性が指摘されていました。
しかし「TrueUSD」の場合は複数の銀行が分散して保管しており、これらの市場操作が行える余地はありません。
また、ブロックチェーンを用いて管理される台帳にも改ざんの余地はなく、運営側の疑惑とは別に通貨自体の評価が高いです。
こういった中央管理者とは別に評価される部分が仮想通貨の大きなメリットです。
なぜ常に米ドルと価格を固定できるのか?
「TrueUSD」は前述したとおり、複数の銀行が分散して通貨の管理を行っています。
「TrueUSD」が欲しい利用者は信託銀行にドルを預け、それと同等の金額の「TrueUSD」を受け取ることができます。
逆に「TrueUSD」を銀行に返却して米ドルと交換した時点で、返却した分の「TrueUSD」は消滅します。
つまり、「TrueUSD」は信託銀行に預けられた米ドル分しか流通することが無く、常に米ドルと同じ価格を保つことが出来るのです。
「TrueUSD(トゥルーユーエスディー)」まとめ
今回はTether社が発行するステーブルコイン「TrueUSD」についてご紹介させていただきました。
まだまだTether社への疑惑は晴れそうにないですが、今後どのように進展しいくのか新情報を待つしかありません。