「Quant(クアント)」は、既存の事業向けのブロックチェーン導入を助けるオペレーションシステムを提供するプロジェクトです。
アメリカ内務省などで経験を積んだギルバート・ベルディアン氏が開発に携わっていることで注目を浴びました。
「Quant(クアント)」の概要
通貨名/通貨単位 | Quant/QNT |
公開日 | 2018年8月 |
発行数 | 14,612,493 QNT |
ホワイトペーパー | https://www.quant.network/wp |
公式サイト | https://quant.network |
公式ツイッター | https://twitter.com/quant_network |
購入可能取引所 | Bittrex,Fatbtc,Hotbit,IDEX |
「Quant(クアント)」は既存の事業に、ブロックチェーン技術を導入するためのサポートをするプロジェクトです。
ブロックチェーンは仮想通貨のトランザクションだけではなく、様々な情報事業に向いた技術です。適切に導入すれば、より安全性の高い情報管理を行うことができます。
開発を手掛けたギルバート・ベルディアン氏はイングランド銀行やアメリカ内務省でキャリアを重ね、BSIなどの貿易企業でブロックチェーン技術の普及やプライバシー保護に関する実務を重ねてきました。
こういった経験から、企業が簡単に自社の管理システムへブロックチェーン技術を導入できる仕組みを整えるプロジェクトを発足したのです。
ギルバード氏はマルチチェーンを用いたアプリケーションを用いることで、既存の事業にも簡単にブロックチェーンを導入することが出来るとしており、「Quant」開発に至ったようです。
「Quant(クアント)」の特徴
特徴的な3つの柱
「Quant」プロジェクトを支えるのは、ギルバード氏が提案した三つの技術です。
・Over Ledger(オーバーレジャー)
「Over Ledger(オーバーレジャー)」は、異なるブロックチェーンをつなぎ合わせ、より容易にマルチチェーンを実現する技術です。
既存事業にブロックチェーンを導入する、プロジェクトの核となるオペレーションシステムで、複数のブロックチェーンを利用することで新規トークンを発行などを行います。
それぞれのブロックチェーンにアクセス権限を設けるなど、企業だけでなく個人間取引でも活躍が見込めます。
・Quant Health(クアントヘルス)
「Quant Health(クアントヘルス)」は、医療機関で用いられることを想定して開発されたブロックチェーンシステムです。
現在、医療現場で使われているシステムを大きく変更せずにブロックチェーンの導入を行うことができます。
臨床データなどをトークンとして管理し、患者の治療に役立てられます。
これらのデータは暗号化され改ざんされるリスクが少なく、かつコストも低く質の高い情報管理を行うことが可能です。
・GoVerify(ゴ―ヴェリフィー)
「GoVerify(ゴ―ヴェリフィー)」は、サイバーセキュリティの性能を向上するシステムです。
スパムメッセージや、テキストデータが正当なモノであるかどうかを即時に検証し、ハッキング・コンピューターウィルスの拡大などを防止することができます。
豊富な人材による開発
ギルバード氏だけではなく、様々な優秀な技術者が「Quant」プロジェクトに参加しています。
公式サイトで公開されている10名のうち、半分がシステムエンジニアで、他は財務やオペレーションの管理などを行っています。
チームとしては決して多くはなく、今後さらにプロジェクトの拡大に合わせてスタッフを増員するようです。
QNTトークン
「Quant」の独自トークンQNTは、プロダクト内で利用されるユーティリティトークンとして機能します。
その役割は開発者への支払いや、運営側の収益へ充てられています。
その仕組みは非常にシンプルで、「Quant」の仕組みを使い、誰かがマルチチェーンアプリケーションを開発した場合、利用者はその利用料金をQNTで支払います。
それは別の通貨などに換金されず、そのまま開発者側に送金されます。
「Quant(クアント)」まとめ
今回は企業にブロックチェーン技術を導入するプロジェクト「Quant」をご紹介してきました。
今後業界的にも活躍が見込まれているブロックチェーンの導入サービス。需要はさらに高まって行くと思うので、将来性もあるかと思います。
他にも形は違えど、ブロックチェーン導入サービスは他にも存在するので、そういった類似プロジェクトとどのように差別化を図って行くのかに注目が集まっています。