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「Nucleus Vision(ニュークリアスビジョン)」は独自の顧客管理システムを用いたIoT分野に特化したプラットフォームです。
オンラインでは無く実店舗に向けたプロジェクトであり、独自トークンであるNCASHはプラットフォーム上の取引やサービスなどで利用されます。
「Nucleus Vision(ニュークリアスビジョン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Nucleus Vision/NCASH |
公開日 | 2018年2月 |
発行数 | 10,000,000,000 NCASH |
ホワイトペーパー | ー |
公式サイト | https://nucleus.vision/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/NucleusVision |
購入可能取引所 | Binance,Bitbns,BITBOX,Bitrue,CoinBene,Ethfinex,Huobi,IDEX,Koinex,WazirX,Zebpay |
「Nucleus Vision(ニュークリアスビジョン)」は2014年に公開された販売業者向けIoTプラットフォームです。
開発はハーバード大学の小売業者向け顧客管理システムを開発したチームが行っており、IONセンサー(非接触識別システム)と呼ばれる独自の技術を用いて顧客を識別し、実店舗でもオンラインショップのように顧客の購入データを簡単に収集することが可能になります。
IONセンサーは顧客の購入履歴、購入に至るまでの行動を自動的にデータ分析し、店舗のマーケティングに生かしていきます。
これらのデータはすべてブロックチェーンへ暗号化して記載され、悪質な第三者へ流出することはありません。
モノとインターネットを繋げるIoT分野に特化したプラットフォームが増えつつある中で、国際的な小売業者Gini&Jonyでの運用実績があり、注目度は非常に高いです。
SNSなどを使って新情報を頻繁に更新していたり、IONセンサーの導入予定や四半期ごとの計画を2022年までこと細かく記載したホワイトペーパーが公開されていたりと、投資先としても信頼のおけるプロジェクトだと思います。
「Nucleus Vision(ニュークリアスビジョン)」の特徴
小売業の可能性を高めていく
Amazonや楽天など、ネット上で商品を購入するオンラインショップの数は、ここ十数年で爆発的に増加してきました。
実際に店舗へ行かなくても、ネットを利用すればどこにいても購入することができるオンラインショップが一般化したことで、実店舗の営業成績は全体で低下しつつあります。
オンラインショップと実店舗の大きな違いはその利便性と、購入データなどから二次購入に繋げやすいという点が挙げられます。
購入履歴を簡単に参照することができ、そのデータを使って顧客ごとに興味がありそうなものを提案することが容易で、これにより販売実績を伸ばしています。
「Nucleus Vision」を使えば、今まではオンラインショップでしかできなかったデータ分析を実店舗でも簡単にできるようになります。
顧客ごとに店舗訪問の頻度、店内のどのエリアを見ているのか、好みのブランドや商品などをデータベース化し、店舗内のおススメ商品などを提案することが可能です。
オンラインショップとは違い、実際の商品を見て購入することができるため、手元に届いてからイメージと違うということが発生せず、顧客側にもメリットがあります。
ホームセキュリティシステム
「Nucleus Vision」の技術は決して小売業者だけではなく、IoT分野全てで活躍することがが見込まれており、プロジェクトもまたそれを視野に入れた開発を行っています。
その一つがホームセキュリティシステムと呼ばれる独自のIoTセキュリティ技術です。
センサーを実際のモノにとりつけることで、家の中にある潜在的な脅威(病気やウイルス)や不法侵入者などを即座に特定することができます。
すぐに警備会社に連絡するだけでなく、ブロックチェーンを介してデータベース化したり、管理者にデータを送信することも容易になります。
これを利用すれば家の中のカメラを使って家の状況を外で確認したり、小さい子供を家で一人留守番させているときに遠隔でカギをかけたりすることもできるようになります。
このホームセキュリティシステムは家だけではなく企業や農家、交通、医療など様々な場所で利用することができるサービスです。
「Orbit(オービット)」と「NEURON(ニューロン)」
ここまでご紹介してきた利用法を効率的に実行するため、「Nucleus Vision」では二つの独自技術を使っています。
独自のブロックチェーンネットワーク「Orbit(オービット)」
「Orbit」は顧客のデータを参照するためのブロックチェーンネットワークです。
暗号化されて安全に管理することができるブロックチェーンですが、逆に「即座にデータを参照する」ということが場合によっては難しいこともあります。
「Orbit」は顧客IDやデータ、NCASHトークンの利用履歴などで情報をつなぎ合わせる独自のネットワークを形成することで、管理者や情報を見る権利を持つ人物(顧客など)が簡単にデータを参照することを可能にしています。
収集データを分析する「NEURON(ニューロン)」
収集されたデータを元にディープラーニングで分析する「NEURON」。
顧客情報をリアルタイムで追うことが可能で、常にターゲットとなる最新の顧客像を作成していきます。
「Nucleus Vision(ニュークリアスビジョン)」まとめ
今回はIoT分野に特化したプロジェクト「Nucleus Vision」をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
IoT分野といってもその規模は広く、求められる技術やサービスの形態も多様化しています。
このように運用実績のある信頼のおけるプロジェクトが、手広く技術を発信していくのは非常にありがたいことだと感じました。
今後さらに発展が期待される分野でもありますし、かなり期待できるプロジェクトだと思います。