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「Mixin(ミックスイン)」は2017年12月に公開された中国のメッセンジャーサービスです。
公開から数カ月で時価総額ランキング50位圏内に入ったことで注目を浴び、現在も注目度は高いです。
「Mixin(ミックスイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Mixin/XIN |
公開日 | 2017年12月 |
発行数 | 1,000,000XIN |
ホワイトペーパー | https://mixin.one/assets/Mixin-Draft-2018-07-01.pdf |
公式サイト | https://mixin.one/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/mixinmessenger |
購入可能取引所 | BigONE |
「Mixin(ミックスイン)」は、取引者以外がその内容を見ることができないメッセンジャーサービスです。
独自トークンとして発行される「XIN」は、「Mixin」のプラットフォーム上で利用する事ができ、主にサービスの向上や仮想通貨取引の手数料で用いられます。
エンドツーエンドと呼ばれる取引者の匿名性を守る技術を導入し、データそのものを暗号化して安全性を確保しています。
既存のメッセンジャーサービスよりも速度が速く、安定した通信環境でなくても正常に動作するとしています。
「Mixin」はメッセンジャーサービスだけでなく、プラットフォームが仮想通貨ウォレットとしての役割を持っており、「XIN」以外の仮想通貨も保管する事が可能になっています。
秘密キーを使わない認証機能
一般的な仮想通貨のウォレット管理の問題点
ほとんどの仮想通貨は、ウォレットから資産を移動する場合に秘密キーと呼ばれる暗号化されたコードが必要になります。
秘密キーのほとんどはウォレット管理者が使うための「個人用秘密キー」と、送信者や利用するプラットフォーム上で公開される「公開用秘密キー」という二つがあり、これらを用途にあわせて使い分けることで安全性を高めています。
この秘密キーは暗号化されているため、特定のデバイスとセットになっていることが多く、デバイスを繋ぐことによって暗号化が自動解除されて手軽に使うことができるという仕組みです。
非常にセキュリティ能力の強い秘密キーですが、紛失などをしても暗号の解読ができないため、二度と復元することができません。
そのため利用するためにはよく注意して管理する必要があります。
「Mixin」のウォレット管理
「Mixin」では秘密キーを使う代わりに、電話番号とPINコードで送金を行うことができます。
最初にウォレットと電話番号を登録し、6桁のPINコードを設定する事でウォレットにアクセスし、送金処理を行います。
「Mixin」は知識がなくても安全かつ手軽にウォレットへアクセスすることができる「ゼロ知識認証」を掲げております。
これにより本来なら非常に面倒なウォレットアクセスをより簡単にすることができ、秘密キーのように「無くしたら復元できない」というリスクが軽減されます。
秘匿性を高める「エンドツーエンド」
「エンドツーエンド」は利用者がやり取りするメッセージの安全性をより高めるために実装されている暗号化技術のことです。
送信者がメッセージを送信すると、そのデータは受信者しか解読できない暗号となり、外部からの不正アクセスなどで閲覧する事が不可能です。
データは受信者の確認が取れたタイミングで暗号化が解かれ、受信者は手動で暗号化を解除する必要はありません。
ちなみにこの「エンドツーエンド」という暗号化秘術は、FacebookやSkypeなども導入していると言われている非常に安定した技術です。
「Mixin(ミックスイン)」まとめ
今回は秘匿性が高く、なおかつ簡単に利用する事ができるメッセンジャーサービス「Mixin」をご紹介してきました。
秘匿性に特化していることから、私生活用のメッセンジャーサービスというよりも、秘密情報を扱う企業・組織向けのような印象を受けました。
非常に需要のある分野だけにライバルとなるサービスも多いので、今後どのように独自性のある展開をしていくのか楽しみなプロジェクトです。