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「Vertcoin(ヴァートコイン)」は非中央集権的な仮想通貨を目指して立ち上がったプロジェクトです。
公開は2014年と非常に古い仮想通貨ですが、現在でも仮想通貨ランキング100位圏内に入る人気を誇っています。
「Vertcoin(ヴァートコイン)」の概要
通貨名/通貨単位 | Vertcoin/VTC |
公開日 | 2014年1月08日 |
発行数 | 84,000,000VTC |
ホワイトペーパー | https://vertcoin.org/downloads/Vertcoin_Lyra2RE_Paper_1129201 ※現在閲覧できません。 |
公式サイト | https://vertcoin.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/vertcoin |
購入可能取引所 | BITBOX,Huobi,Upbit,Bittrex,CoinEgg,Poloniex |
「Vertcoin(ヴァートコイン)」は特定の管理者に支配されない新しい仮想通貨を目指して作られた仮想通貨です。
ビットコインと同じく非中央集権的な決済手段を提案する形で開始されたプロジェクトであり、その開発資金は寄付によるものです。
それだけ開発段階から多くの人が注目していたプロジェクトであり、仮想通貨本来の目的に即した非常にシンプルな思想を持っています。
ICOなどを行っていないためトークンは公平に分配されており、マイニングと仮想通貨取引のみで最大供給量の約半分がすでに流通しています。
「Vertcoin(ヴァートコイン)」の特徴
公平なマイニングを行うことができる作業承認システム「Lyra2RE」
ビットコインなどの仮想通貨は、徐々にマイニングの難易度が上がっていくようになっているものがほとんどです。
そのため市場に出回る量が多いほどマイニングに必要なコンピューターパワーが必要になり、電力コストも高くつきます。
結果的にマイニングで利益を上げることができるのは事業としてマイニングを行っている会社か、資金力のある個人に限られていました
「Vertcoin」ではそんな不公平なマイニング事情をより公平に保つため、ビットコインマイニング等に使われている専用マシン「ASIC」に耐性を持つマイニングアルゴリズム「Lyra2RE」を導入しています。
「Lyra2RE」は承認されるマイニングをより分散化するための作業承認システムであり、特定のマシンを持っている人でないと利益がでないという状況を防止する役割を担っています。
2017年5月に実装された「SegWit(セグウィット)」
「SegWit(セグウィット)」とはビットコインなどでも導入が期待される、取引速度を上昇するための技術です。
正式名称をSegregated Witnessと言い、ビットコインの流通量が増えたことでブロックチェーンに負荷がかかり、取引処理が遅れるという問題が発生した際に注目されました。
「SegWit」はブロックチェーンに書き込まれる取引情報を圧縮して、1ブロックあたりの取引上限を引き上げることができます。
結果的にブロックチェーン全体にかかる負荷を軽減し、取引速度を上げることが可能です。
「Vertcoin」ではこの技術を2017年5月という早い段階から実装済みで、今後取引速度が著しく低下することはないと言われています。
運営の情報発信が頻繁に行われており、信頼できる
仮想通貨プロジェクトの中には、公開後すぐに情報発信をやめてしまい開発状況がわからないというものもあります。
悪質なものだと優秀なプロジェクトであるというホワイトペーパーを発表し、ICOで資金調達したあと音沙汰なしというものもありました。
「Vertcoin」の運営は開発者の詳細なプロフィールや開発情報を公式サイトやブログ、ツイッターなどで積極的に発信しており、非常に信頼できる仮想通貨です。
「非中央集権的な仮想通貨になる」というそもそもの目的に準じた活動・開発を公開後常に続けているため、数年間人気を保った銘柄なのでしょう。
「Vertcoin(ヴァートコイン)」まとめ
今回は非中央集権的な仮想通貨を目指す「Vertcoin」をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
最近は様々な目的をもったものや、一部分野に特化した仮想通貨が増えてきたことで注目度が高いとは言えないプロジェクトですが、投資家の期待を裏切らずに続けてきたこともあり信頼性が高い仮想通貨であることに間違いありません。
今後支払い手段として実用化されていくのかと言われれば、正直まだまだ世間的な知名度が低く難しい気はします。
しかし今後の開発やどのようにビットコインと差別化を図っていくのかには注目しておきたい銘柄だと思います。