- 英国では仮想通貨取引きで得た収益をギャンブルと同じように考えていて、トレーダーにとって有利。
- 一部の仮想通貨トレーダーの間で税制度の抜け穴になる可能性があると話題になっている。
- Katie Morley氏は、仮想通貨トレーダーの利益を隠す抜け穴になるのでは?と指摘している。
英国の仮想通貨トレーダーが悪用してしまうかもしれない抜け穴とは
ソース元 https://news.bitcoin.com/uk-bitcoiners-might-have-tax-loophole/
多くの人にとって、単なる投機の対象と考えられていた仮想通貨は、2017年に大幅に価格を上昇させたBitcoinが一躍脚光を浴びたことにより、政府公認の資産の一つに仲間入りすることとなった。
しかし、実際のところ、Bitcoinが国の認める資産としてふさわしいかどうかは定かではない。もしも、結果的にBitcoinの実態が投機の対象でしかなかったとしたらどうなってしまうのだろうか?
英国のビットコイン取り引きは手数料がゼロ!?
英国歳入税関庁(HMRC)の代表者は、仮想通貨取り引きによる利益への課税について、「賭博やギャンブルは貿易収入ではないため、税金を課していない。しかしスキルや組織の規模によって、取引所得として課税される可能性がある」と述べている。
消費者問題の編集者Katie Morley氏はこの声明を「仮想通貨トレーダーが利益を隠すための抜け穴」とし、悪用される可能性があると報じた。
2017年にBitcoinが広まった際、世界各地の税務当局はその金額が肥大化すると予想すると共に、新しく登場した仮想通貨を、その他資産と同様に考えて良いものか?どのような税制度を当てはめるのが最適であるか?様々な議論が繰り返され、それらに関する報道も多くあった。
現在は、殆どの国において、仮想通貨は一つのデジタル資産であると認識されており、その他資産と同様に課税対象となるとされている。しかし、今回の英国歳入税関庁(HMRC)の発表により、Bitcoinは貿易収入では無いため課税対象とならない可能性が出てきており、悪い仮想通貨トレーダー達の間では、税制度の抜け穴になるかもしれないと話題になっている。
ギャンブラーか投資家か
Morley氏によると「ビットコイナ―(Bitcoinを持つ人の総称)がギャンブラーなのか」という疑問に対して、税務専門家は無関心であると述べている。今後英国では、18%~28%の課税処置が行われるかもしれない。しかし、仮想通貨取引きがギャンブルだと主張するのは少々難しい部分はある。しかしギャンブルの利益とした方が様々なことが簡単かもしれない。
Morley氏は「仮想通貨取引きをギャンブルと同じように考えるのは難しい」と警告する。
英国の仮想通貨トレーダーは、抜け穴を持っている?
英国の税に関する法律が正式に制定されたのは2014年になってからだ。現状では、仮想通貨の収益を政府が軽視しているのは事実で、税制も定まっていない様子だ。
現在の税制では、仮想通貨は最初の11,100英ポンドには課税されない。利益がその数に満たない場合は、殆ど課税されないと考えられる。そして、それ以上の仮想通貨を持っている場合でも、それを上回る利益があった場合にだけ課税される。
非常に有利な税制であり、仮想通貨トレーダーが悪用できてしまう余地もある現在の英国の税制は、今後、一部の悪い仮想通貨トレーダーの抜け道とされてしまうのではないかと心配だ。