- Samurai Wallet社から SMSを用いてBitcoinを送金できる新しい仕組みが発表された。
- インターネット接続が制限されている環境下でも専用アプリにより取引きを完了できる。
- この技術はPony Directと名付けられ、オープンソース化を目指している。
Samurai Wallet、SMSでBitcoinの送金を行う画期的なシステムを発表!
ソース元 https://news.bitcoin.com/samourai-wallet-introduces-bitcoin-via-sms-text-messages-for-censorship-resistance/
BitcoinウォレットのパイオニアであるSamurai Walletは、文字メッセージに使用されるショートメッセージサービス(SMS)を介してBitcoinを送信する「Pony Direct」を発表した。
Samurai Walletが語ったPonyDirectの仕組み
Samurai WalletのT Dev Dは、ニュースサイト「BitcoinNews」にこう説明した。
Pony Directを使用すれば、インターネット接続が制限されている状況下にあったとしても、SMS経由でBitcoinを転送することができます。Android端末にトランザクションを送信することさえできれば、端末にインストールされたアプリ内にトランザクション情報を記録する事ができ、インターネットへの接続が制限されている環境下でも取り引きが行える仕組みとなっております。また、Pony Directに実装されている、SMSを用いてBitcoinを送金する仕組みはオープンソース化を目指しており、その他のアプリやウェブシステムに組み込まれる概念となることを目指しています。
インターネットの検閲は、犯罪を抑制する為の手段として幾つかの政府によって実施されている。Bitcoinのような仮想通貨の脅威に対しては、政府が真っ先に思いつく対応策のひとつだろう。
2016年には、インド、サウジアラビア、モロッコ、イラク、ブラジル、コンゴ共和国、パキスタン、バングラデシュ、シリア、トルコ、アルジェリアなどの国が、ソーシャルメディアへのアクセスを停止させることに必死になったが、SMSでの取引きが可能であれば、このような政府の対応策も回避できる手段となり得ると考えられる。
また、「BitcoinNews」では、Samourai Wallet内のSMSがどのように機能するのかについても触れた。
SMSは最大160文字までしか記入できない為、データが軽くてスムーズに通信する事ができるが、Bitcoinのトランザクションを一度に送信する事はできない。その為、複数のSMSに分けて送信するのだが、この際、同一の送信元から発信された複数のトランザクションデータを抽出し、アプリ内でトランザクション全体の再構築を行って、Bitcoinのブロックチェーンに排出されるという仕組みとなっている。
Pavol Rusnak氏とSMSトランザクション
ウォレットプロジェクトの全体的な状況について質問されたとき、T Dev Dはこう答えた。
Samouraiは、仮想通貨にマスコミが関心を向けている間、ロードマップを進め急速な成長をしている。
実験としてのSMSトランザクションは、Bitcoinを送信する従来の方法を使用したいと考えていたPavol Rusnak氏によって、昨年の夏に発表されていたが、着々と開発が進められており、リリースも間近なのでは無いかと期待された。