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「Loopring (ループリング)」は2017年から取引が開始されたイ—サリアムベースの仮想通貨です。
分散型自動取引システムとして用いることで、カウンターパーティリスクやマイニングのコスト高騰などの問題を解決し、高い流動性を維持することが可能になっています。
「Loopring (ループリング)」の概要
通貨名/通貨単位 | Loopring/LRC |
公開日 | 2017年8月6日 |
最大供給量 | 1,374,956,262 LRC |
ホワイトペーパー | https://github.com/Loopring/whitepaper/raw/master/en_whitepaper.pdf |
公式サイト | https://loopring.org/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/loopringorg |
取扱取引所 | Binance,GATE,HitBTC |
2017年、仮想通貨を取り扱う交換所・取引所の多くは、特定の管理者(企業など)が取引量を管理する「中央集権取引所」が一般的でした。
しかし仮想通貨の本来の目的であったはずの「非中央集権的なデジタル通貨の構築」と真逆の性質を持っている取引所に対して、多くの投資家が疑問を持っていました。
2014年に発生したマウントゴックス社のビットコイン消失事件や2018年1月に発生したコインチェックのNEM流出騒動など、取引所で何かしらの問題が発生するたび、中央管理者の存在しない「分散型取引所(DEX)」が求められるようになりました。
「Loopring 」は、そんな「分散型取引所(DEX)」に対応した仮想通貨として誕生しました。
イ—サリアムをベースに設計された「Loopring 」は、特定のブロックチェーンに依存することなく取引処理の検証を行うことが可能になっています。
契約履行が不能になってしまうカウンターパーティリスクや、マイニングコストが高くなってしまうなどの問題に対応することが可能で、多くの投資家から注目を集めています。
「Loopring (ループリング)」の特徴
それでは「Loopring」がどんな特徴をもった仮想通貨なのか、もう少し具体的に掘り下げていきましょう。
分散型取引所(DEX)に対応
「Loopring」は「分散型取引所(DEX)」に対応した仮想通貨です。
分散型取引所とは、従来の取引所のような中央運営者を必要とせず、ブロックチェーンネットワークを利用して個人間取引を行うことができる取引所です。
先に発生したマウントゴックス社のビットコイン消失事件や、コインチェックのNEM流出騒動を期に、いわゆる中央集権的な取引所の印象は悪くなる一方でした。
中央集権的な取引所の場合、コイン保有者は自分で仮想通貨の管理をすることができず、リスク管理も取引所側に任せなくてはなりません。
分散型取引所であれば、ハッキングなどによって特定の仮想通貨が大量に盗まれるという心配もなく、コイン保有者が個人間で取引できるため自分でリスクマネジメントを行えるというメリットがあります。
コストを軽減する
仮想通貨は、取引情報をブロックチェーン上に書き込み運用されています。
通常、マイニングや取引を行う際に、この情報が検証されて、その取引が正確なものかどうかを判断しています。
「Loopring」の場合、流通ネットワークの検証を「RingMiner」という仕組みを使って集中的に行います。
これにより余計な電力を使用せずにマイニングすることが可能になっており、ブロックチェーンに依存せずに検証を行うためコストの軽減につながっています。
カウンターパーティリスクを軽減する
カウンターパーティリスクとは、契約満期前に取引相手の契約履行ができなくなってしまうという問題のことです。
契約履行ができなくなってしまうと、契約以前に支払った仮想通貨が消滅してしまい、支払った側が損をしてしまうことになります。
「Loopring」はこういったカウンターパーティリスクを軽減するために立ち上がったプロジェクトです。
「Loopring (ループリング)」まとめ
今回は分散型取引所に対応した仮想通貨「Loopring 」を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
「Loopring 」がもっと利用されるようになれば、カウンターパーティリスクやコスト問題の軽減など、仮想通貨が普及したことで発生した様々な問題の解決策となるのではないかと思っています。
今後さらに機能の充実を図ろうとする意志も感じられますし、動向が気になる仮想通貨のひとつです。