- 北米に訪れる夏の熱波により、上昇を続けるビットコインのハッシュレートが下がるかもしれない。
- 半減期後の採算維持のために、強力かつ多くのマイニング機器が稼働しハッシュレートは上昇傾向にあった。
- 熱波によるオーバーヒートへの対策のほか、電力の獲得が困難になることで機器や事業の停止を迫られる。
テキサスに訪れる熱波、過去2年同様ハッシュレート下がる?
夏の猛暑で一部のマイニング事業が縮小を余儀なくされるなか、ビットコイン(BTC)のハッシュレート(ネットワークの計算能力)の絶え間ない上昇がついに減速し、マイナー(マイニング事業者)に一息つく余裕を与えるかもしれない。
ハッシュレートが史上最高を更新し続ける一方で、マイニング報酬が半減したことで、すでに過密状態のセクターではマイナーの利益率が圧迫されている。
マイニング事業が厳しい状況に置かれつつある原因は、半減期の到来だけではない。
それは電力の大量消費に対する懸念と批判、そして北米にやってくる熱波だ。
NFT仮想通貨Leader編集部
「ビットコインマイナーにとっての運用上の最大の課題は、熱の緩和だ」と、ブロックウェア・インテリジェンス(Blockware Intelligence)のアナリストは指摘。「ASICは大型で強力なコンピューターであり、適切な冷却対策を講じないと非常に高い温度に達する可能性がある」と続けた。
電力を大量に消費するマイニング機器。そしてマシンを冷やすのにも大量かつ強力な冷却装置と、それを動かすための電力が必要となる。
マイニング事業者にとって夏は大敵だ。特に米国のマイナーの多くが拠点を置くテキサスは特に蒸し暑い。
NFT仮想通貨Leader編集部
この季節的な現象により、過去2年、夏にはハッシュレートが低下した。ハッシュレートの低下はビットコインブロックのマイニング難易度の低下を意味する。
(中略)
「ケンブリッジ大学のデータによると、全ビットコインマイニングのおよそ37%が米国で行われている。夏が暑くなり続けるなか、米国に拠点を置くマイナーが暑さによる稼働制限に見舞われると予想するのは妥当だ」と、ブロックウェアは指摘している。
ハッシュレートが下がることで、マイナス調整に恵まれる可能性があるとの声もある。
マイニングへの風当たりが強まるなか、厳しい夏はどのような状況をもたらすだろうか。
NFT仮想通貨Leader編集部
<参考元>coindeskjapan