この記事は、NFT仮想通貨Leader編集部からの投稿です。
このニュースのPOINT!!
- 高騰するコストを受け、ビットコインのマイナーは北欧に拠点を移していた。
- しかし、その北欧でもコストが高騰しており、事業継続が危ぶまれている。
- ある企業は毎日1ごとに電力料金を調べ、マシンの電源のオンオフを判断している。
紛争に風力不足も影響、北欧でもマイニング電力確保困難
今年初め、高騰した電力料金からノルウェー北部とスウェーデンに逃れて操業を続けたビットコイン(BTC)マイニング会社(マイナー)は、この冬、電力料金の高騰を受けて、操業を停止している。
これらの企業は電力の高騰を受けて、過去数カ月の間に北欧あるいはアメリカやカナダなどに拠点を移したはずだった。
しかし、その避難先でも操業が厳しい状況に置かれているという。
dai06
11月後半、複数の事情が重なったと同氏は語る。電力需要を増加させた低気温/イギリス、ノルウェー、スウェーデン、ドイツでの風力不足による発電量の低下/ウクライナ紛争によって天然ガス供給が悪化したフランス、スウェーデン、フィンランドでの原子力発電所の定期メンテナンスの遅れなどだ。
電力料金の高騰の問題は、この世界情勢を鑑みれば、待っていれば解決するという問題でもないのかもしれない。
ただ、拠点を移動するにしてもコストがかかる。なんとも判断が難しいところだ。
dai06
ノルウェーに拠点を置くマイニング会社KryptovaultのCEO、シェティル・ペッターセン(Kjetil Pettersen)氏は12月20日、「我々は毎日1時間ごとに電力料金をチェックして、損益分岐点を上回っているか下回っているかを判断し、マシンの電源を入れるか切るかを決めている。今この瞬間、当社のマシンは停止している」と述べた。Kryptovaultは今年初めにノルウェー北部に移転した。
マイニング事業は「ハイスペックな機械をたくさん動かしていればそれでいい」という見方もかつてはあった。
しかし、現在はそうはいかない。マイナーたちは非常に慎重な舵取りが求められている。
dai06
<参考元>coindeskjapan