- 米大手スーパーマーケットのkrogerとWalmartに関する偽のプレスリリースが配信。
- 内容は前者がビットコインキャッシュを、後者がライトコインを支払いに採用する旨。
- 草コインは嘘だと見抜かれるため、題材として使われるのは比較的有名なアルトコインという。
草コインよりも比較的有名なアルトコイン、偽情報にご注意
米国東部時間で11月5日の7時30分ごろ、アルトコインの1つであるビットコインキャッシュ(BCH)の価格がわずか15分ほどの間に約5%も急騰。その後、すぐに元の水準に戻るという異常な動きを示しました。
事件発生時のビットコインキャッシュ/米ドルの値動き。5分足、時刻表示は日本時間(TradingViewより)
なにかニュースがあったのか調べてみると、米国の大手スーパーマーケットであるKrogerが、12月からビットコインキャッシュを支払いに受け付けることを「発表」していました。
しかし、これは後にフェイクのプレスリリースであったことが判明。発表元はKrogerの公式サイトだったとのことだが、公式サイトに掲載された内容は、プレスリリースの配信会社のPR Newswireに掲載されたものをそのまま掲載していると説明。そのPR Newswireのアカウントが悪用された可能性があるという。
過去には同じく米大手スーパーマーケットのWalmartが、ライトコインを採用するというフェイクのプレスリリースが流されている。
dai06
もしこれが「ビットコインを採用」という発表だったら、すでに多くの採用事例があることから、相場を動かすニュースとしては弱いでしょう。
一方、いわゆる草コインやミームコインといったマイナーな銘柄であれば、大手企業が採用することはまずあり得ないので、すぐに嘘だと分かります。このことから、ライトコインやビットコインキャッシュのようにそれなりに知られているアルトコインが狙われた可能性があります。
「そのアルトコインだったらありえない話ではなさそう」という心理につけ込んでいるものと思われる今回の騒動。
しかも、プレスリリースの内容は当然公式の決定と考える人が多く、価格へ影響する可能性も高そうだ。
dai06
こうした事件が続いたことでメディア側も相当な警戒感を持っていると思われ、9月に比べると今回は「釣られる」メディアは少なかったようです。さすがにもう同じ手口は通用しないとは思われるものの、念のためアルトコインについてのニュースには気を付けたいところです。
メディア関係者が読めば違和感を抱くものであり、画像の処理なども粗かったという。
とても厄介な話だが、今後もしばらくは読む側が注意した方が良さそうだ。
dai06
<参考元>YAHOO!JAPANニュース