- バイナンスCEOが、「単独の組織がビットコインやその基盤を潰すことはできない」とコメント。
- 「テクノロジーとコンセプトは5億人の頭にあり、止めることも消すことも不可能」とした。
- 「規制当局のルールは不明確だが、試行錯誤しながら答えを見つけるしかない」とも。
政府や規制当局は受け入れるべき、バイナンスCEOが語る仮想通貨
バイナンスのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)CEOは、米CoinDesk主催のバーチャルカンファレンス「Consensus 2021」で、「このテクノロジー、このコンセプトが5億人の人たちの頭の中にあることを考えれば、もう止めることはできないと思う。それを消し去ることはできない」と述べた。
バイナンスCEOのジャオ氏は、仮想通貨の現状とこれまでを分析。
それが示してきた可能性を、「誰にも潰すことはできない」とエモーショナルに語った。
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ビットコイン(BTC)やその他の暗号資産を撃退しようとすることは、1990年代にeコマースの大手アマゾンが設立された頃に、そのインターネットビジネスモデルを受け入れるのを拒否するようなものだと、ジャオ氏は話した。暗号資産は従来型の金融や、政府が裏づけとなっている法定通貨を潰そうとしているのではなく、さらなる「通貨の自由」を提供しようとしていると同氏は続けた。
今や超がつくほどの大企業になったAmazonになぞらえつつ、仮想通貨のテクノロジー・可能性を認めたジャオ氏。だが彼は、「世界の通貨の自由性を高める新しいツールに過ぎない」とも。
また、「規制当局と争ったり、法定通貨の存在を脅かしたりするものでもない」と説明した。
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ジャオ氏はバイナンスはいかなる政府や国と戦うつもりはないとした上で、バイナンスの事業のあり方に対する疑念は、規制上の明確さの欠如に起因するものだろうとコメントした。
「政府に反抗しているのではない」とジャオ氏。「規制当局やルールがあまり明確ではない場合がある。世界のほとんどの地域では、まだ確立の途上にあり、グレーゾーンが存在する。しかし、試行錯誤して協力し合い、答えを見つけていくしかない」
ジャオ氏の語るように、仮想通貨の規制には賛否両論が多い。
政府もユーザーの反応、他国の進展を慎重に見定めながら日進月歩で事にあたっている。
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ソース元https://www.coindeskjapan.com/110331/