- 中国当局は仮想通貨のOTC取引(相対取引)の監視を強化している。
- OTCトレーダーで仮想通貨プラットフォームの共同創業者、ジャオ・ドン氏に逮捕の噂。
- 今後もOTCデスクの監視強化・捜査が進むなかで、デスクの停止や口座の凍結などが起こる可能性がある。
大物トレーダーも逮捕?仮想通貨取引統制強まる中国
中国の警察当局は、違法な経済活動の取り締まり強化の一環として、暗号資産(仮想通貨)のOTC(相対取引)トレーダーを拘束し、その顧客の銀行口座を凍結した報じられた。
OTCトレーダーで暗号資産レンディングプラットフォーム、レンレンビット(RenrenBit)の共同創業者ジャオ・ドン(Zhao Dong)氏が杭州市の捜査当局に拘留されたという噂が、ソーシャルネットワーク上に広がっている。
この噂はジャオ・ドン氏の勾留に関する情報を記載した、キャプチャ画像がウィーチャットなどから広まったもの。
dai06
これを受けレンレンビットは、北京のOTC取引チーム(具体的な名前は明かしていない)が6月下旬に捜査当局に連行されたと、ソーシャルメディアのウェイボー(Weibo)に声明を出した。OTCトレーダーの誰かが逮捕されたわけではないようだ。
レンレンビットがウェイボーで出した声明によれば、OTC取引チームが当局に連行されたという。
また、ジャオ・ドン氏はチームに投資はしていたものの、取引業務にはかかわっておらず、6月上旬に日本から中国に帰国してから、当局の捜査に協力しているそうだ。
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当局の捜査はOTC(相対取引)での暗号資産取引が必ずしも違法であることを示しているわけではないが、組織的な捜査の対象となったことで中国のOTCデスク業務に影響を与える可能性はある。OTCデスクは中国の暗号資産取引では、圧倒的な位置を占める。
仮想通貨取引の統制を強める中国当局。今後デジタル人民元の発行も控えていることから、さらなる規制の強化と捜査が進む可能性がある。
有無を言わさず口座が凍結される事例も出てくるかもしれない。
dai06
ソース元https://www.coindeskjapan.com/68539/