- 世界3大投資家の1人とされるジム・ロジャーズが、「仮想通貨の価値はいずれゼロになる」と主張。
- 「仮想通貨は乱高下が激しく適正な価格がわからない」「ただのギャンブル」とも。
- 法定通貨は政府が武力で裏付けを行っており、政府の影響力・管理が及ばない仮想通貨は姿を消すという。
政府の管理なき仮想通貨はマネーとして流通しない?
私は、ビットコインに代表される仮想通貨(暗号資産)は、いずれ衰退し、すべてがゼロになるだろうと考えている。
世界3大投資家、日本のアベノミクスに否定的なことでも知られるジム・ロジャーズ。
ロジャーズは仮想通貨に対しても否定的であり、いずれ消滅していくとみている。
dai06
仮想通貨を手がけている人たちは、自分たちは「政府より賢い」と考えているようだ。実際、その人たちが言う通りだと私も思う。しかし、仮想通貨を手がけている人たちが持っていないものを、政府は持っている。それは、銃だ。仮想通貨がいずれなくなると私が考えているのは、政府という権力が持つ「武力」という裏付けがないからだ。
絶対的な裏付けに欠ける仮想通貨は、お金として真に流通することはないとロジャーズ氏は見ているようだ。
このことは1930年代にイングランド銀行が「我々のマネー以外を使ったら死刑だ」と主張し、結果的に誰もイングランド銀行以外が発行したお金を使うことをやめてしまったことが証明しているという。
dai06
政府はすべてを知りたがる。コントロールの利く電子マネーは生き残らせ、政府の影響力が及ばない仮想通貨は消していく。私は、政府が私たちの行動について必要以上に知っている社会になることは、好ましくないと考えている。だが、政府の管理が及ばない仮想通貨が、マネーとして広く流通することはない。
仮想通貨の代表格であるビットコインは、今の所一定の価値を保っている。しかし、ロジャーズ氏の言うように乱高下が激しく、決まった価格がないのも事実だ。また、Facebook主導のリブラプロジェクトは各国当局らの批判を受け、彼らに歩み寄る方針へ変更した。
ロジャーズ氏が言うように仮想通貨が法定通貨に取って代わるのは、かなり難しいことなのかもしれない。
dai06
ソース元https://dot.asahi.com/wa/2020061700048.html