- VISAやMasterCardらの脱退が続いたリブラ協会に、新しく加入する団体が増えている。
- シンガポールの政府系ファンドである「テマセク・ホールディングス」も加入が決定。
- テマセクの運用資産は2100億ドルであり、リブラの新たな主要メンバーといえる存在に。
やっぱりリブラに期待?新規参入相次ぐ
米フェイスブック<FB.O>が主導する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」導入計画にシンガポールの政府系ファンド、テマセク・ホールディングス[TEM.UL]が加わったことが分かった。
シンガポールの政府系ファンドであるテマセクがリブラ協会に加入。ほかにも、サンフランシスコを拠点にしている仮想通貨投資会社パラダイム、米投資会社のスロー・ベンチャーズも加入したという。
現在のリブラ協会は24の企業・非営利団体などから構成される。
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リブラ構想を巡ってはマスターカード<MA.N>やビザ<V.N>、ペイパル<PYPL.Oなど決済大手が昨年参加を取りやめたことから、テマセクは主要な参加団体の1つとなる。テマセクの運用資産は3000億シンガポールドル(2100億米ドル)を超える。
財力のあるテマセクを引き入れたことで、リブラプロジェクトも大きく前進するかもしれない。
また、この流れが他の団体の新規参入を促す可能性も。
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テマセク・インターナショナルの副最高経営責任者(CEO)、Chia Song Hwee氏はこれとは別の声明で、「ブロックチェーン技術は、費用効率の向上や新規事業機会の創出、金融包摂の加速を通じ、決済ネットワークにおいて変革的な役割を果たすことができる」との見方を示した。
プロジェクト発表後各国当局からの批判を受け、メンバー脱退が相次いだリブラ。しかし、プロジェクトの方針を大きく変えたことで、その流れは変わりつつある。
新しい方針そして盤石な運営母体を持つことで、当局の見方も変わるかもしれない。
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ソース元https://jp.reuters.com/article/facebook-cryptocurrency-temasek-idJPKBN22R0O2